【同一労働同一賃金】交通費が高い派遣社員は不要な存在になっていく気がする

2020年4月から施行された同一労働同一賃金。

派遣会社によって対応は様々だが、主に交通費(通勤手当)に焦点を当てて、いち派遣社員である私個人の内容と、見解について書いてみたいと思う。

時給は変更なし・1ヶ月定期券代支給(上限:3万円まで)

現派遣先にて、私は、自身の派遣料金の請求書を見ることができる。

以前の派遣先では閲覧などできなかったので知りえなかったのだが、今回、はじめて自分の派遣料金を知った。

マージンは30%以上とられている。30%以上・・。
他者と比べようにも信頼できる正確なデータがないのでわからないのだが(私は自分の請求書だけ閲覧できる)けっこうとられている気がする。

ネットで調べたりすると20〜30%くらいの場合が多いようで、例えば25%と30%じゃ、実際働いている派遣社員の手元にくる給料はかなり違ってきてしまう・・。

4月からの同一労働同一賃金によって、私の場合は、時給は変更なし、1ヶ月分の定期代支給(上限:3万円)になった。

(派遣会社によって交通費支給の要件が若干異なっていたり、派遣スタッフによっては、時給があがった場合もあるようだ)

これまで登録型派遣では、交通費が支給されない案件が大半を占めていたところ、同一労働同一賃金によって、ほとんどの派遣会社で通勤手当が支給されるようになったことは、派遣で働く労働者にとって、大変大きいことだ。

特に私のように、定期代月2〜3万程度かかってしまう労働者にとって、同一労働同一賃金の施行により、処遇改善されたことは大きな一歩だと感じる。

同一労働同一賃金によって、派遣先に請求する時給はあがったのか?

確認してみたところ、2020年4月からアップしている。が、私の時給には何の反映もしていない。私の時給は1円もあがっていない。

おそらく、請求額アップ分は、交通費のように思える(?)が、派遣会社は、派遣先に交通費を請求しているのだろうか。

もしそうなのだとしたら・・派遣会社は身銭切らないのだろうか!?

同一労働同一賃金で、派遣元である派遣会社が交通費を派遣先企業にすべて請求してるっぽいのは、衝撃だった。
派遣料金が上がった額はちょうど私の交通費分くらいだったから、その可能性は高い(真偽のほどはわからない。交通費の金額関係なく、どの派遣社員も一律に派遣料金が上がっているのかもしれない・・?)

同一労働同一賃金によって上がった派遣料金の詳細がわからないのだが、確実に言えることは、いくら派遣先に請求する派遣料金が上がったところで、私の時給には何の反映もなかった、ということだ。

同一労働同一賃金といいながら、ようやく交通費が支給されるようになっただけで、賃金が適正にあがったりするわけではなかったし、退職金や賞与もこれまでの時給に含まれているとかで(つまり時給の内訳に退職金・賞与とかいう項目ができたわけだ・・)、残念ながら、交通費支給以外に変わったことは特にない印象だ。

ただ、私の場合、4月から通勤定期代として、月27000円ほど支給されるようになり、それは大変ありがたく思っている。

私のように、これまで高額の交通費を自腹を切っていた派遣社員にとっては、同一労働同一賃金で、交通費が支給されるようになったことは、本当に大きなことだ。
(そもそも、これまで交通費が支給されないという前提が当たり前だった派遣という働き方がおかしいのだが・・)

交通費が高い派遣社員は不要の存在になる?

昨年、同一労働同一賃金が施行される前の夏頃、交通費支給案件ばかりを狙って、エントリーし続けたところ、想像以上に苦戦した。

もちろん、年齢やスキルなど様々な要因があったかと思う。それでも、交通費が高いという点が、少なからず社内選考に影響していたように、体感的に感じた(あくまで個人の見解だ)

現在の派遣先は、就業を開始した当時は、交通費が支給されない案件だった。交通費支給案件が多い派遣会社では、なかなか仕事が決まらなかったので、別の派遣会社に登録して決まった案件だった。

もし、当時すでに、同一労働同一賃金で交通費が支給される案件だったとしたら、私には決まらなかったのでは?と感じなくもない。

就業して数ヶ月経ったあとでの同一労働同一賃金で、4月から交通費が支給されるようになったが、最初から支給案件だった場合、月3万円近くかかる私のようなスタッフは、社内選考に通りづらかったのじゃないか?

他にもっと交通費の少ないスタッフ(せめて2万以内)で、似たようなスペックだった場合、そちらのスタッフで社内選考を進めたのではないか?と感じている。

つまりは、交通費が多くかかってしまうスタッフは、同一労働同一賃金によって、社内選考が少なからず不利になるのでは?ということだ。

そんな風に考えていくと、今の派遣先で契約終了になってしまった場合、次の仕事を決めるのはさらに苦戦するだろうということだ。

(もちろん突出したスキルや経験があれば、年齢や交通費など関係なく、決まりやすいのかもしれないが、残念ながら、私自身、突出したスキルなどは持ち合わせていない・・)

交通費が支給されるようになったこと自体はよかった

交通費が多くかかる派遣スタッフは、仕事が決まりづらくなるかも?といった懸念はあるものの、本来支払われるべき交通費が支給されるようになったことは、先ほども書いた通り、派遣労働者の処遇改善の大きな一歩だと思う。

それ自体は、大変歓迎することだ。

願わくば、交通費の高さによって、振り落とされない社内選考であってほしいということだ。

あくまで、私個人の感想なので、実際のところ、交通費が多いからといって社内選考には影響していないのかもしれない。

ただ、昨年から派遣の仕事を探してきて、私自身の体感としては、今後は、交通費の多くかかる派遣社員は不要な存在になっていくんじゃないかな?って気がしている。

と、同時に、働き方の選択肢が増えていくことも期待している。派遣のリモート案件などが増えていけば、交通費の多寡とは無関係に仕事を探せるかもしれない?といった期待もある。

派遣社員

Posted by しがらみん