【セミリタイア】実家暮らしというカードを切ることにした
実家暮らしでセミリタイア。
そこはかとなく矛盾を孕んでいる文字列だ。
それってセミリタイアじゃなくてパラサイトなのでは?
あるいはただの無職? ニート? もしくはフリーター? バイト? パート?
そんな疑問が浮かんでくることだろうと思う。
私の個人的な考えなのだけど、最も純度の高いセミリタイア人とは、「独身で、ひとりで暮らしている人」という印象がある。
一方「実家で親と同居している人」のセミリタイアは、セミリタイア分布図でも微妙な位置に属するのではないかなあ・・?
だから、実家暮らしの分際でセミリタイアだなんて言ってる自分は、少し気後れというか、きまりが悪いというか、そんな感覚はある。
それでも、「実家暮らし」というカードを切ることにしたんだ。
というか、私のスペックでセミリタイアを実現するには、実家暮らしというカードを切らざるをえなかった、というのが本当のところだ。
セミリタイアしたいと考えたとき様々な障壁があるが、もっとも大きな壁は「セミリタイア資金」だ。
以前の記事でも書いたが、ある程度まとまった貯金を作ったとはいえ、世間一般からみれば「それ、足りる?」といった額なわけだ。
いわゆる低資金セミリタイアに踏み切った私の場合、実家暮らしで家賃を節約するという大前提が必要になる。
一人暮らしなら家賃や諸々の一人暮らし維持費で毎月の負担額が大きいところ、実家暮らしだと、生活費3万円を家にいれて、家賃の支払いから解放される(←これは私のケースで、人によって実家に入れる生活費の額は異なると思うが・・)
本音を言えば、一人暮らしでセミリタイアできるのが一番いい。
高齢の親と無職の中年が一緒に暮らす生活。そりゃあ毎日穏やかってわけには当然いかない。共同生活だから、好きなように気ままに自由に暮らすといったセミリタイア精神からは、かなり遠ざかる。
また一人暮らしをすればいい?
でも、正直言っちゃうと40を過ぎた自分にはもう一人暮らしする気力がない。若い頃はボロアパートで楽しく一人暮らしできたけど、中年の今、再びあの生活をやれるのか?と考えたら、今の自分にはできないと思う。
あの頃と状況がかわってしまった。持病の悪化もある。今は地道に貯めた貯金を守りながら、少しでもストレスを減らす生活をしたいと切に願う。
だから、実家暮らしセミリタイアに若干の矛盾を感じながらも、私はこれでいこうと思う。
これもひとつのセミリタイアのバリエーションなんじゃないかな。
もし、潤沢なセミリタイア資金があるならば、一人暮らしで自由で縛られない生活ができることだろう。でも、私の場合、残念ながらそうではない。
それなら、今の自分が持ってるカードで実現可能なセミリタイアをするしかない。何を優先して何を妥協するか、それは人それぞれ違う。
もちろん一口に「実家暮らしセミリタイア」といっても、人それぞれ抱えている問題や環境が異なるので、「実家暮らしセミリタイア」の中にも様々なバリエーションがあるんじゃないかな?って感じている。
この先、親の介護が必要になったりするかもしれないし、先のことはわからない。ただ、現実的にそういったことはちょくちょく考えるようになった。
私も中年になった。そりゃあ親も年をとる。
実家暮らしセミリタイア。どうだろう? うまくいくかな・・。