40歳・派遣の仕事探しは社内選考落ち・顔合わせは他社競合が当たり前の日々

2019年9月14日

40歳にして再び無職となり、職探しに奔走したところ、なんとか新しい仕事にありつくことができた。

とはいえ、40歳という年齢での仕事探しは、思った以上に苦戦した。

40歳という年齢で派遣の仕事探しをしてみて感じたこと、昨今の派遣の顔合わせ(職場見学)や案件などについて、書いてみたいと思う。

(※2019年夏・秋時点での求職活動状況です。同一労働同一賃金が施行される前になります)

派遣案件に応募する際に決めた譲れない条件

今回、40歳にして派遣案件に応募する際、2つの条件を決めた。

1.交通費別途支給案件
2.前回の派遣先での時給を下回らない(同等がそれ以上)

長い通勤時間をかけて都内に出て働く以上、時給は維持orできれば上げたいというのが本音だ。

また、今回、もっとも重きをおいたのは、「交通費支給案件」であることだ。

以前から書いているように、私の場合、都内に出稼ぎにいくには、定期券月2万円ほど(エリアによっては2万5000円くらいまで)かかってしまう。

以前の派遣先では交通費は支給されなかったので、年間にすると20万円以上交通費自腹を切っていたことになる。しかもその自腹を切っている約20万円は、本来ならば非課税対象であってしかるべきだ。だが、派遣の場合、自腹分の交通費まで収入として課税されてしまう。

高額の交通費を自腹を切った上に、多く税を徴収されてしまうという二重の理不尽さがあった。

が、有期の派遣では、現在のところ(※2019年)交通費が支給されない案件が多くを占めており、一般派遣で働く大半の人たちは、理不尽さを抱えながらも働かざるをえない現状がある。
(2020年4月から施行される『同一労働同一賃金』によって、有期派遣労働者の交通費支給は加速するのでは?と想像しているが、実際どうなるのかは定かではない)

※2020年11月追記:2020年4月からの同一労働同一賃金により、現在はほとんどの派遣案件で交通費が支給されるようになった(記事作成時は2019年)

関東の片田舎に住む私にとっての仕事探しについて書いた記事も併せて読んでいただけると幸いだ↓

交通費支給案件にエントリーしまくるも・・

1.交通費別途支給案件
2.前回の派遣先での時給を下回らない(同等がそれ以上)

上記2点を満たした案件にエントリーしまくるも、社内選考にとにかく通らない。

私が登録している派遣会社は、交通費支給案件を増やしているらしい。3年半ほど前に派遣求人を見ていた頃は、交通費支給案件はほとんどなかったと記憶しているが、2019年現在、派遣会社によっては交通費支給案件はかなり多くなっていると感じた。

よっしゃあ!と、交通費支給かつ都内派遣時給の水準を満たす案件にエントリーしまくるも、音沙汰なしっ。

時折、「社内選考に進ませていただきます」となっても、後日、「社内選考通過しませんでした」と連絡がくる。

派遣会社のほうから電話で案件を紹介してきて、かなり詳細を伝えられて期待して待っていると、後日「社内選考通りませんでした」と連絡が来るという、一方的に言い寄られてその気になったら一方的に振られたみたいなこともあり、意味がわからない。

なんだかんだで、結局顔合わせ(職場見学)まで行けたのは4社。(自ら職場見学を辞退した1社のぞく)

私の体感で真実はわからないのだが、交通費支給案件にエントリーした場合、交通費が多くかかるスタッフは若干不利なのでは?と思える場面が少なからずあった。

まず、都内のどこに住んでいてもアクセスがよく利便性のあるエリアの交通費支給案件にエントリーすると、ほぼほぼ社内選考に通らない。
おそらく希望者が多数いて、スキルや年齢などが同程度の場合、交通費が少ない人のほうを社内選考で選んでいるのでは?と感じなくもなかった。

逆に、都内の便利な駅ではない(各駅停車の駅や乗り換えなどが若干不便など)案件だと、「社内選考に進ませていただきます」と連絡が来ることが多かった。
もちろん私のスキル不足や年齢といった要因もあるとは思うのだが、「交通費ががまったくの無関係」とは言い難いと少なからず感じた。

顔合わせ(職場見学)まで進んだ4社

今回の職探しで、社内選考を通って顔合わせまでいけたのは4社だった。

ちなみに派遣の顔合わせ(職場見学)とは、いわゆる面接のことだ。

本来は法律で禁止されているのだが、複数の派遣会社を競合させて、複数の候補者の中から企業側が派遣スタッフを選んでいる場合がほとんどだ。実際、今回顔合わせした4社すべて他社競合だった。

4社ともいわゆる大手企業で、募集1名の枠を他の派遣会社の候補者と競い合うといった状況だ。

うち3社は他社の派遣会社の候補者に決まったとのことで落ちてしまい、なんとか4社目で決まった。前述した2つの条件を満たす案件に決められたのはよかったかなと思う。

40代という年齢の壁を感じた

前回の派遣先は、はじめて長期で派遣社員として働いたのだが、エントリーなどまったくしておらず、派遣会社から紹介の電話がきて、あれよあれよと職場見学まで進み、あっさり決まってしまった。
だから、今回も、高望みしなければすぐ決まるんじゃね?と高を括っていたかもしれない。甘かった。

実際は、エントリーしても社内選考通らずという日々が続いた(エントリーは全部で30件以上した)

ぶっちゃけ30代と40代では、ハードルの高さが違う。同等のスキルの候補者がいたとして、より若いほうが好まれる気がした。
派遣先の年齢層が高めだったりするならば40代でもマッチングするが、30代までのほうが選択肢は広がるように思えた。

自分のスキルや資格の範囲内の案件にエントリーしていったわけだが、社内選考に落ちてばかりだった。

やはり、40代という年齢の壁は大きいと感じたし、顔合わせまで進めても、企業側も複数の候補者から選んでいる場合が多いため、なかなか決まらない可能性が高いように思う。

そう、他社競合案件が続く限り、「選ばれない」という事態が発生してしまうため、運やタイミングが悪いとずっと決まらないという状況に陥りかねない。

逆に、運よく他社競合でなければ、顔合わせにいけた時点ですんなり決まる可能性は高い。また、複数名募集案件だと若干ハードルは下がるかもしれない(とはいえ、基本、長期の派遣案件は募集1名の場合がほとんどだ)

また、今回4社顔合わせして感じたのは、4社とも顔合わせといいながら、ガチガチの面接だった、ということだ。正社員面接か?といったような質問も多く、けっこう戸惑った。
「どうせ長くて3年で切るくせになあ」と心の中で毒づきながらも、それぞれの企業独特の体質?みたいのが感じられて、なかなか興味深かった。

やっぱり合う合わないってあるから、顔合わせは、企業側が派遣社員を選ぶ場であると同時に(←本来選ぶのは違法なのだけども・・)、求職者側も、この企業と合うかな?って確認できる場だなと感じた。

派遣は「運と縁とタイミング」

40歳で派遣で仕事を探してみて、「運と縁とタイミング」に左右される部分が大きいとつくづく感じた。

40代よりも30代のほうが選択肢は多いだろう。が、40代でも、マッチングする派遣先はある(もちろん自分のスキルと経験の範囲内で、だ。まったくの未経験職種などは難しい部分が多そうだ・・)

かつて、派遣は「35歳定年説」などと言われた時代があったが、現在は就職氷河期世代である我々が高齢になってもなお非正規でその席を埋め続けている印象で、40代でも案件自体はけっこうあると感じた。(ある意味それは悲しいことなのだが、その問題はまた後日・・)

2019年、40歳の職探し、そこそこ希望通りの派遣案件にありつけたかなと思う。交通費が多くかかってしまう身としては、交通費別途支給案件に決められたのはよかった。約2万円支給してもらえるのは本当に大きい。

願わくば、この派遣先も3年をまっとうして終了できればと考えている。

(いや・・当初はそのように考えていたのだが、実際、この派遣先で働きはじめた現在、次回契約更新するかどうか悩む日々だ。いやはや、また無職になるやもしれん。併せて読んでいただけると幸いだ↓)

派遣で働くということについて書いたこちらの記事も併せて読んでいただけると幸いだ↓

派遣会社の登録を増やしたら40代でもあっさり仕事が決まった体験談も書いた↓

派遣社員,仕事探し

Posted by しがらみん