凡人のくせに歩みを止めちゃってるわけですよ

録画して毎週ひっそり観ていた『行列の女神 らーめん才遊記』なのだが、さり気なく良いドラマだったなあ。

毎回、話の終わりには、誰にでも当てはまるような気づきがある。特に何か”表現活動(作ること)”をやっている人にとっては、時に耳が痛く、時に心を奮い立たせ、時に内省的にさせられるような・・そんな内容だったな。

全体的にはコメディ仕立てではあるのだけど、毎回、「そうか、そうか〜」と考えさせられた。黒島結菜がそりゃあもう輝いていて、それだけでも十分楽しいドラマだ(私は割とずっと前から黒島結菜は絶対ブレイクする!って思ってたんだぜ。NHKのドラマで森茉莉を演じていたのを観ていた頃から・・)

それで、ドラマで「凡人には凡人の戦い方がある」「職人は歩みを止めたら終わり」みたいな台詞があって、なんだか今の自分にあまりに痛い言葉だった。

私にできることといえば、愚直にやり続けることしかないとわかっているのに、それなのに、この1、2年は、まさに「歩みを止めている」ような状態だって、気づいてる。

以前から書いているように、私は自称・売れない日本画家だ(※例えです)

もう20年近く制作を続けている。

20年近く経つ今も、それで生計を立てられないし、最近では、「歩みを止めてしまっている」状態なんだ。かつて、あれほど夢中で寝食を忘れて没頭できた制作活動だったのに。

今は、ただ同じ場所にとどまって、立ち尽くしているだけ。

ブログならなんの苦もなく書き散らせるのになあ・・。永遠に駄文を書いていられるのになあ・・。

私は、自身が結局は凡人なんだという自覚がある。
もし凡人でなかったなら、この20年近い間に、何らかの大きな手応えがあったはずなんだ。でも、ごく小さな手応えは時にやってきたが、ビッグウェーブは来ないままだ。だから、わかってる、気づいてる。
私のような人間は、やり続けてこそ開けるということに。

それなのになあ・・

凡人には凡人の戦い方があって、それが「歩みを止めない」ということなら、今の私はリング上にすらいないんだよ。

なんだかなあ。言い訳ばっかりしている気がするよ、最近は。できないことへの。

そんな自分に毎日毎日うんざりしていて、本当に飽きるほどにうんざりしていて、どうしようもない。

1年くらい前の記事で↓こんなこと言ってたのに、今の自分、全然がんばってないじゃん。凹むわ・・。

考える日々

Posted by しがらみん