近所・地元で働くことのメリット・デメリット
昨年失業してから、都内まで往復3時間かけて通勤する働き方に終止符を打ち、地元で働きはじめたことは以前書いた通りだ。
現在、片道徒歩15分ほどの職場で働いているが、実際に近所・地元で働いてみたからこそ見えてくるメリット・デメリットがある。
それらについて書いてみたいと思う。
地元で働くメリット① 通勤時間が短くなり、満員電車に乗らずに済む
圧倒的なメリットは、通勤時間が短いことだ。
これまで往復3時間かけて満員の通勤電車に乗って時間を費やし、さらにはメンタルを擦り減らしてきたわけだけど、それらがまったくなくなった。
長時間かけて電車通勤していたときは、大なり小なり電車内や駅構内など通勤途中で不快な目に遭うことは多かった。
みんなイライラしてピリピリしてんだ。都心の朝のラッシュは異常。狂ってる。毎日が戦場。
朝、職場のデスクに着いた瞬間、「今日も朝を乗り切った・・」と疲労と安堵が入り混じった深いため息つく、そんな日々。
人身事故や車内トラブル等でしょっちゅうダイヤが乱れて、とにかく精神的に負担が大きかった。
地元で働きはじめてからは、自分が歩きさえすれば職場に着く。電車で通勤していたときのような不可抗力な事態がほぼない。
雨や雪等の天気に左右されることはあるが、自分が早く家を出ればいいだけ。電車のように予測不可能なストレスはない。
通勤時間が短くなり電車に乗らなくなったこと。これは地元で働く最大のメリットだ。
長時間通勤地獄から離れてみると、それが異常だったことに気づかされる。
今は片道徒歩15分程度の職場で働いていて、都内に働きに行っていた頃より時間にも心にもゆとりができてストレスが軽減した。
地元で働くメリット② 消費意欲が減退する(=節約できる)
都内に働きに行っていた頃は、否が応でも街中で面白そうなもの、美味しそうなものなどが目についてしまっていた。
例えば駅構内で、何やら美味しそうな限定品のお菓子が売っていたり、とにかく都会は誘惑が多い。
職場から駅までのちょっとした道のりに膨大な情報量が詰め込まれていて、消費意欲をくすぐる仕掛けがいたるところに散りばめられている。ついついその罠にハマりそうになるんだ。
使わなくてもいいお金を使いそうになったり、不要なものを買ってしまったりする機会が多いんだ。あと、服装とかも一応ちゃんとしようという気持ちが少なからず働いていた。
でも、地元で働きはじめてからは、職場までの道すがら、消費欲を刺激するようなお店とかは特にないし、服も清潔感さえあればそれでいいやっていう感じでかなり適当になった。
全体的に消費意欲が減退したので、お金の節約にもなっている。
モノに捉われる機会が減ったことで、すごく精神的に自由になった気がしている。
地元で働くデメリット① 給料が安い(時給が低い)
私は派遣社員として地元で働きはじめたのだけど、やはり時給が低い。
都内で働いていた頃よりも時給はかなり下がってしまった。時給が低いから仕事が楽ということではまったくなくて、むしろ逆だ。
今の職場は、時給が低くて仕事量も多いっていう状態で、なかなか厳しい。
都道府県ごとに最低賃金が設定されているように、都内勤務のときと同じような仕事をしていても、働くエリアによって、ガクンと時給は下がってしまうんだ。
私は事務職で探していて、今の職場は大手企業の拠点で、職場環境としては地元だと悪くないほうかもしれない。そういうこともあって、時給が低めでも地元で働きたい人たちが集まるから、企業側も労働者の足元見てる感じはある。
通勤時間をとるか、お金をとるか・・人それぞれの選択だと思うが、地元で働くと、たいていは収入が落ちてしまうんじゃないかな。よほど特殊なスキル等があったら別かもしれないけど・・。
雇用形態(正社員、契約社員、派遣、パート等)によって収入にはかなりの差があるから一概には言えないが、働くエリア・地域に左右されることは少なからずあると思う。
そう考えると、都内が地元って人が最強かもしれない。
地元で働くデメリット② 自分の生活圏に職場の人間の影がチラつく
地元で働きはじめてから、スーパーで買い物したり、図書館行ったり、近所の飲食店で食事したりするとき、無意識に「職場の人、いないかな?」と警戒するようになってしまった。
職場の人たちは、同じ市や近隣の市の人たちが多くを占めていて、自分と生活圏が被っている。だから、休日や仕事終わり等、どこかで誰かと鉢合わせるのでは?とソワソワしてしまう。実際、仕事終わりにスーパーで買い物してたら、職場の人を見かけたことがある。
以前の記事でも書いたように、近所のお店で職場の人がダブルワークしてたりもする。
本当に気が抜けない。
都内で働いているときは、一都三県から通勤している人たちが多く、住んでいる区や市も様々で生活圏が被るってことはほとんどなかった。
地元で働くと、日々の生活のちょっとした隙間に職場の人間の影がチラつくんだ。
地味にストレスで、デメリットだ。
何を優先するかは人それぞれ
私は往復3時間かけて都内へ通勤することに疲れ果てていた。
心身の負担を軽減するために、地元で働くことを考えはじめて、実際に今働いているわけだけど、都内で働いていた頃よりも収入はさがった。
時間をとるか、お金をとるか。
地元で働くことは、メリットもありデメリットもある。
何を優先するかは人それぞれだ。
私の場合、お金よりも通勤の負担を減らしたいと思ったことが大きい。ただ、そう思って働きはじめたけど、お金の問題は根深くてだね、時給が低いっていうのはことあるごとに不満を生むので、よくよく考えるのがいいと思った。
実際に地元で働いてみたからこそ見えてきたことが多かったので、もしこれを読んでいる人で、地元・近所で働いてみようかな?と考えているなら、一度試しに働いてみてどう感じるか体感してみるといいかもしれない。