私は小舟にひとりだから、好きに生きたいと思った

コロナであらゆることが一変したなって感じてる。

例えば、テレワークだが、東京オリンピック開催くらいではこんなにも浸透しなかったろう。コロナという背景があったからこそ、半強制的に各企業が導入していき定着させていったように思う。

ちょっと前のニュースだが、みずほ銀行の週3〜4日勤務制とか、ANAの副業の拡大など、働き方がめまぐるしく変化していくのを感じている。

みずほの週休3〜4日導入はどう考えても人件費削減だし、ANAの他社との雇用契約を結べる副業をOKにするというのも、本業で足りない分を自己責任で補ってもらうために副業の範囲を広げたということだと思う。

つまり・・ゆとりある働き方のためではなく、人件費削減のための方策でしかなくて、つくづく、この先、どんなに大きな船に乗っていたとしても、厳しい時代になるのだろうなあと感じている。

現在、派遣社員として働く私は、どの船にも乗っていない。

派遣先企業にとって、契約終了になれば去っていく部外者である私は、直雇用の彼らと同じ船には乗っていない。

また、派遣社員だからといって、派遣元の派遣会社の社員たちと同じ船にも乗っていない。契約終了とともに、「はい、さようなら、あとのことはご自分でどうぞ」とポイっと投げ出されるのが一介の派遣社員だ(無期雇用の派遣社員だと、また扱いがちょっと異なりそうだが・・)

そう考えていくと、私は、小舟にひとりで乗っている。

ということは、大型船が難破して幾多の乗船者もろとも地の底に沈むこともないし、無理やり船から降ろされることもない。

契約が切られたり時期がきたら、私の小舟はその船の近くから静かにそっと離れていくだけ。

なんか、そう考えていくと、コロナ以前から、ずっと大海原で小舟で漂流しつづけてきた自分にとって、これから先も、それほどかわらない気がした。

大きな立派な船に乗って命を守られていたことなんて、一度もなかった。ブラック企業の正社員で働いていた頃だって、メンテナンス不足で今にも沈みそうなボロボロの船に息も絶え絶え、ほんの少し一時的に乗っていただけ。

思い返せば、ずっと小舟であっちへいったりこっちへいったりして、時には潮の流れのままに、時には抗いながら・・

ずっとずっと不安定な揺れる小舟で20年近くやってきたんだよな。

だとすれば、それほど不安に思うこともないような気がしてくる瞬間があったりするんだ。

私は、どうにか自分が乗っている小舟がひっくり返らないようにすることだけを考えていけばいいのかもしれない。

いたってシンプルだ。ひとりしか乗っていない小舟で自分が溺れなければいいのだから、何もあれこれ制約を設ける必要はないのに・・。

なぜ、もっともっと思うようにできないんだろう。自分で自分を縛ってるんだろう。だって、私は小舟にひとりなのだから、もっと好きにすればいいのに。

それで、やっぱり40代に入って、先は短いようで長い気もしていて、だったら、もっと好きに生きたいって、そんなことをずっと考えてる。

思えば、ずっとそう思ってきて、ある意味これまでも好きに生きてきたのかもしれないし、これからは、もっともっと好きなように生きたいって、最近は、強く強く、思うんだよ。

それから、これまで40数年間、私は私なりにその時々の最適を探して、自分にできる限りのベストを尽くしてきたつもりだったけど、ここ2、3年ほどの自分を顧みるに、正直ベストは尽くしちゃいないし、最適を探そうともしていなかった(できなかった)気がしているんだ。

ここ2、3年の立ち止まって同じ場所で足踏みをしている状況を、自分自身で変えていくしかないと思っている。コロナや持病悪化などで思い通りにいかない部分は少なからずあるものの、私は私にできることを、おそらく感覚的に30%くらいしかやっていない。

平たく言うと、ほとんどやってないレベルだ。そうなんだよ、全然やってない。

だから、今年もあと10日ほどになったわけだけど、毎日ほんの少しでもいいから、これから先の日々を納得できるように、今できることをやっていきたい。

考える日々,生き方・働き方

Posted by しがらみん