一人称の話・「わたくし」から「私」へ

とりとめのない話をしたいと思う。

以前、子どもの頃からずっと日記をつけていたことについて書いたが、私は基本、自分について書くときの一人称は「私」だ。

このブログ「しがらみん」をはじめるにあたって、一人称をどうしようかと考えた。何かキャラ立てしてみようか?と思い、一人称を「わたくし」にすることにして、記事を書きはじめた。

ひょっとしたらお気づきの読者もいるかもしれない(←いないって)ちょっと前の記事から、私は「わたくし」を使うのをやめた。
最初の導入1行のみ「わたくし」を使用し、それ以外は基本、自分自身が最もしっくりくる「私」で文章を書くことにした。

いや、本当、どうでもいいことで恐縮であるが、私は「一人称をどうするか?」って案外大事なのではと考えている。

一人称は相手を知る手がかりになる。自分自身をあらわす最も身近な言葉でもある。

私、わたし、わたくし、俺、オレ、僕、ボク、あたし、アタシ、わし、わい、おいら、オイラ、拙者、我輩・・

そりゃあもう、様々な一人称があり、同じ一人称であっても、ひらがな、カタカナ、漢字では受ける印象が異なる。大変興味深いことだ。

私にとって、「わたくし」は時折使う一人称ではあるが、やはり「私」が一番違和感がないと思い至った。「わたくし」で書いた以前の記事も、少しずつ直しているところだ。私は「私」で書いた文章が最もしっくりくるような気がする。

いや、本当、どうでもいいことであるが、文章を書くにあたって、そういう細かいところがどうしても気になってしまう。
過去の記事と現在の記事では、一人称が統一されていなくて気持ち悪い状況だが、少しずつ直していくつもりだ。

私は「私」だった。私は「あたし」ではない。「アタシ」でもない。時折「わたくし」であり「オレ」であるかもしれない。まれに「わし」になるときもある。「俺」も悪くない。だが、「あたし」にはなりえない。「アタシ」は私じゃない。私は「私」だ。

文章って面白い。そういうちょっとした違いで、どんな言葉を選ぶかで、書き手の内側を想像できるように思う。

ま、ようは、私は「私」だってことだ。

よしなに。

考える日々

Posted by しがらみん