ブラック企業で離職票を改竄された思い出

2019年3月27日

わたくしは、しがらみん。アラフォー漂流おひとりさまだ。

無職になって2ヶ月が経とうとしている。
失業にともなう一連の手続きをしていく日々の中で、ふと8年ほど前の記憶が蘇ってきた。正社員として働いていたブラック企業を退職したときのことだ。

離職票を改竄された

私は過去に離職票を改竄されたという経験がある。
以前にも何度か書いている正社員として働いたブラック企業。その会社を退職したときのことだ。

正しい内容で離職票を発行してもらうために、大変骨を折った。様々な機関に電話で問い合わせたり、直接赴いたりした。泣き寝入りしてしまうのが嫌だったので、自分が納得するまで行動した。

のちに知ったことだが、私より数ヶ月前に退職した同僚も、同じ手口で離職票を改竄されたのだが、改竄に気づいたにもかかわらず「もうこれ以上この会社と関わって消耗したくない」と、不利な内容の離職票を受け入れてしまったとのことだった・・。

どうやら、辞める社員の大半の離職票を改竄していたようなのだ。

かなりじっくり離職票を確認しないと見落としてしまうような巧妙な改竄だったので、気づかずハロワ等へ手続きに行ってしまった人もいたに違いない。
(詳細は控えるが、その改竄に気づけないでいると、のちのち社会保険関係で打撃を食らうというタチの悪い改竄なのだ・・結果、離職者側が負担を強いられることになるのだ・・)

少しでも疑問を感じた書類は、調べ尽くす

過去にこのような経験をしたせいか、書類関係には、人一倍神経質になった。
内容をきちんと確認し、納得できないもの・少しでも疑問を感じたものには安易に署名してはいけない。

一拍おいてみる。

そして、とにかく疑問に思ったことは調べ尽くす。ネットで調べてもいいし、電話で専門機関に問い合わせてもいい。区や市が主催する社労士の無料の相談会などがあったら参加してみる等、何かしらの方法があるはずだ。
(実際、私は、偶然、区の主催する無料の社労士相談会があることを知り、相談にのってもらった)

知識は武器になる

散々、ブラック会社で搾取され続けた挙句、離職票まで改竄されたときの絶望感と怒りたるや、筆舌に尽くしがたいものだった。怒髪天とはまさにこのことだ。
体内の血液が沸騰するのを感じた、あのときの怒りを今でも思い出す・・。

このブラック会社は、離職票の改竄以外にも、数え切れないほど法的にアウトなことを行っていた。
つくづく、自分自身が知識を身につけておかないと、いいように扱われて不利な状況に追いやられてしまうと感じた。

以前の記事でも書いたように、知ることって大事だ。知識は武器になる。自分自身を守るための盾になる。
↓こちら記事で、ブラック会社で経験した労働の一端についても触れているので、併読していただけると幸いだ。

やりとりは冷静に!離職票を訂正してもらえた

最終的に、改竄された離職票は、訂正してもらえた(かなりの日数を要した。1〜2ヶ月くらいだったかな?と記憶している)

ブラック会社の会長(同族経営の小さな会社だったので労務手続きの窓口が会長本人だった・・会長自ら改竄とは。これはもう確信犯ですやん!)と直接やりとりし、表面上は平静に手続きを終えた。

終始、意識したのは、決して「改竄された怒り」を直接ぶつけないということだ。
内心は腸が煮えくり返っていたが、電話で会長と話すときは、怒りを抑え冷静に、「内容を訂正して書類を再発行してほしい」ということを具体的に伝えた。
(だって、こちらが間違いなく正しいのだ。会長だって、意図的に改竄したことは重々承知しているはず・・)
会長とは、離職票の件で何度か電話でやりとりしたが、とにかく穏やかに丁寧な口調で、でも伝えるべきことは確実に伝える、ということを意識して話した。

感情的になったら負け、だ。

離職票が改竄されたときには

離職票を改竄されたことがある人など、ごく少数と思われる。ほとんどの人が経験しないことだ。
世間一般のいわゆる普通の企業で働いている人たちなどからしたら、想像できないことかと思う。
が、現代日本では、確実に悪質なブラック企業が跋扈しており、そういった会社では離職票の改竄などは行われるのだ。身をもって体験したことだ。

もし、離職票を改竄されて困った!という方がこの記事を読んでくれているのなら、

・書類の内容を調べ尽くす
・専門の機関・専門家などに相談する
・直接退職した会社に問い合わせる(まれに意図的な改竄ではなく、ただ単に記載間違いの場合もあるかもしれない)
・ハローワークに相談する

などなど、手を尽くしてみてほしい。

離職理由(離職コード)などについては、ハローワークに相談すればスムーズに解決する場合もあると思うが、私がされた改竄は社会保険と連動しており、ちょっとやっかいな内容だったので、様々なところに問い合わせることとなった。

ブラック企業に屈してはいけない。明らかに会社側が不当な仕打ちをしてきたときは、冷静に対処し、解決策を探そう。

ただ、前述した改竄を受け入れた元同僚の気持ちも痛いほどわかるのだ。もうこれ以上このブラック会社に関わって精神をすり減らしたくない、消耗したくない、一刻も早く忘れたいという気持ち・・。
だから、彼女の苦渋の選択もアリだとは思う。元同僚は不利益を受け入れて、早々にブラック会社との関わりを断つという選択をしたってことだ。
私の場合は、離職票を再発行してもらうために、精神的に疲弊したし、時間もとられて嫌な思いもたくさんした。

だから、不当な扱いを受けたとき、どうするか?どのように行動するか?は、結局はその人次第だとは思う。ただ、受け入れてしまうことで、ブラック会社を増長させる・のさばらせてしまうのは、複雑な思いがする。

ブラック会社の経営者は、最後の一滴まで弱者(従業員という名の奴隷)から、絞りとろうとする。そう、辞めるときでさえ。離職票を改竄してまで。
何も声をあげないままでは、彼らの言いなりではないか。なぜ悪いことしてる奴らが善の仮面をつけてのさばっている?おかしなことだ。だから、余力があるなら、立ち上がれ。声をあげよう。

社会・労働問題

Posted by しがらみん