有給休暇を取得できない職場は今すぐ辞めるべし

2018年9月18日

わたくしは、しがらみん。アラフォーおひとりさま薄給派遣社員だ。

さて、先日、ヤフーニュースを読んでいたら、気になる記事を発見した。

過去に一度も取得したことがない職場が3割? 1000人アンケートで見えた、超リアルな「有給」の実態

なかなかのブラックぶりな回答の数々だが、「有給取得は二極化」という部分には、納得した。
有給を取得しやすい会社は、果てしなく取得しやすく、一方で、有給がまったく取得できない会社は、1日たりとも永遠に取得できない。
恵まれた人たちはワークライフバランスのとれた日々を送り、弱者はひたすら搾取され続ける。そんな世の中だ。おかしいよな?

記憶に新しいジャパンビバレッジの有給チャンス事件だが、許されざる労働状況だ。異常と思える労働状況だが、ブラック企業においては、何もめずらしいことではないように思える。
有給チャンス事件についてはこちらが詳しい↓
ジャパンビバレッジ「有給チャンス」事件 「告発」の背景

有給休暇というものは、会社、職場によって、「ある」「ない」というものではない。
法律で定められているものだ。
厚生労働省のサイトにも下記のようにちゃんと記載されている。

業種、業態にかかわらず、また、正社員、パートタイム労働者などの区分
なく、一定の要件を満たした全ての労働者に対して、年次有給休暇を与えなければなりません(労働基準法第39条)。

そう。有給は、一定の要件を満たして働いている労働者の権利だ。
雇用形態が派遣でもアルバイトでもパートでも、一定の要件を満たしていれば、有給は付与される。
付与日数など、詳細については、下記pdfに詳しい。

リーフレットシリーズ労基法39条

だから、「うちの会社は有給ないよ」という表現は、厳密に言うと、間違っている。
正確に言うならば、「すべての労働者には、一定の要件を満たすと、有給が付与されるのだが、働いている会社によっては、取得させてもらえない、取得しづらいという状況があり、一度も取得できていない」ということだ。

私のこれまでの漂流の日々において、有給を取得できなかった職場がある。それは、今までも何度か書いたことのある、正社員として働いていた超絶ブラック会社でのことだ。
この会社では、1年半ほど働いたのだが、職場の同僚、上司・・誰一人として有給を取得していなかった。
まさに「うちの会社は有給ないから」と言われた。

また、体調不良で欠勤することすら許されなかった。「体調が悪いので本日お休みをいただきます」が許されない。
電話で上司にそう告げると「とりあえず、来て。それから職場の近くの病院へ行けばいい」と。
とにかく休むことを許可してくれない。交通事故とかで肉体を破損し物理的に出勤できない、という状況でもない限り、出勤せねばならない。
だから、自分も含めて上司・同僚たちは、体調が悪くても熱があっても出勤してきた。長時間労働で休日もなかなか取得できなかった為、まったく先の見通しが立たなかった。
予定を入れたくても、この日は確実に休みになる、という日が直前にならないとわからず、今振り返ると、発狂寸前の日々だったなと思う。

自分自身が、ブラックな職場で有給を1日も取得できず、あまつさえ体調不良で欠勤することすら許されないような、狂気じみた職場を経験したこともあって、有給を取得できない会社は、即刻辞めるのが賢明だと、今の自分は強く思っている。

ブラックな職場で働いていた当時は、その異常で異様な雰囲気をおかしいと思いながらも、同じような状況で懸命に身を削って働いている同僚たちに迷惑を掛けられないといった気持ちから、働き続けてしまった。
同僚たちとは、悪い意味で運命共同体であり、裏切れないという気持ちが少なからずあった。
でも、冷静になって考えてみると、おかしいよなあ。
まさに、肉体と精神の疲労から「思考停止」してしまっていたのだと思う。
私は、1年半でその職場から足を洗ったが、一緒に働いていた同僚たちを残して辞めたことに、当時は後ろめたさを感じていた。
でも、早めにあの職場を去って本当によかったと今は心から思っている。

自分自身が、なかなかのブラックやグレーな職場を経験してきて、現在、大事にしてるのは、心身にゆとりを持ち、肉体と精神に過度な負担をかけない働き方だ。

だから、「有給を取得できない」時点で、その職場、アウトー!だ。
辞めるべし。今すぐ。即刻!辞めさせてくれないような状況なら、逃げるべし。本格的に病んでしまってからでは遅い。

今すぐ手を打つべし。
最終的には、バックレてでも、その職場から離れてもいいとすら思う。

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イースト・プレス
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↑やはり情報は武器になる。無知では戦えない。逃げ方すらわからない。自分の身を守るためには、情報を仕入れることだ。本でもネットでも、今はその気になればいくらでも果てしなく情報を入手できる。

もちろん、職人やクリエイティブ系の世界のように、下積みが必要な場合があって、自己研鑽のために、過酷な状況でも休まず仕事を続け技術を身につけたいといった野望があるのだとしたら、それはそれでいいのかもしれない。
(が、やりがい搾取という言葉に象徴されるように、好きなことに関われる仕事なんだからと、異常なる労働状況でボロ雑巾になるまで働かせる・・やっぱりおかしいなとは個人的には思う。)

有給は取得できないけど、おそろしく人間関係が良好、という職場だって、稀だと思うがあるのかもしれない。
(とはいえ、有給を取得できないような職場は、常に不機嫌である。その空気が働いている人間すべてに伝播する。ギスギスした淀んだ空気は人間関係に影響する。ゆえに、健全な労働環境でない職場の人間関係が良好ということは、ほぼほぼない、と私は考える)

だから、労働においての優先順位を明らかにして、ハカリにかけて、その仕事を続けるかを決めていくのがいい。

クリエイティブ系の職業等、ブラック労働を乗り越えて一人前みたいな世界ももちろんあるだろう。
でも、いわゆる一般的な「労働」のカテゴリーにおいて、要件を満たしているにもかかわらず、有給が1度も取得できないなんて、おかしい。
そんな職場は今すぐ辞めるべし、去るべし。

社会・労働問題

Posted by しがらみん