ブラック企業に入社してしまったら?正解は即刻辞めること

2019年4月2日

わたくしは、しがらみん。アラフォー漂流中おひとりさまだ。

さて、前回の記事で、ブラック企業を退職した際に離職票を改竄された経験について書いた↓

ブラック企業とはやっかいだ。が、現代日本にはそんな悪質な会社が跋扈しているのだ。
もし、そんな会社に入社してしまったら?
私自身の体験も交えながら、書いてみたいと思う。

ブラック企業に入社してしまったときは・・

まず第一に、ブラック会社には入社しないことが一番だ。自分自身ブラック企業に入社してしまったと気づいたとき、そんな選択をしてしまった自分自身を呪った。
しかしながら、求人票に記載されていた内容とはあまりに異なる労働状況に、入社前に気づけるはずはなかった・・。入社して、実際働いてみてブラックとわかる場合がほとんどだと思う。

万が一入社してしまった場合には、「この会社は法的にアウト、ブラック」とわかった時点で、さっさと辞めることだ。

私は前述したブラック会社に1年半勤めてしまい、心身ともに疲弊した。
もっと早く辞めていれば、傷口は浅くて済んだはずだ。当時の自分はその選択ができなかった。正社員として働いているし、すぐ辞めてはいけないというブレーキがかかってしまった。
おかしい、なんか変だ・・と思いながら、働き続けてしまった。
あの頃を振り返ってみると、長時間労働が続く日々の忙しさから、思考停止してしまっていたのだと思う。

また、私の経験したブラック会社は1ヶ月試用期間があって、その1ヶ月間はきっちり定時で業務が終了し、ちゃんとしたクリアな職場という印象だった。(他の社員が遅くまでサービス残業しているとは知る由もなかった)

試用期間が終了し、本採用されると、あっという間に、サービス残業・長時間労働の日々へと突入していく。

もし最初から長時間労働でサービス残業(毎日3〜5時間程度サービス残業だった。文字通りいくら残業しても残業代は発生しない)であったなら、早々に辞めるという選択ができたかもしれない。

だが、試用期間はクリアな勤怠であり、その間仕事を覚え人間関係も構築されつつあり、気づいたときには辞めづらい状況になってしまっていた。

この職場で一緒に働いていた社員たちの多くは、真面目な種類の人間だった(だからこそブラック会社で身を粉にして働いてしまっていたとも言える)
辞めることで一緒に働く他の社員たちに負担をかけてしまうことが、どうしても気になっていた。
↓以前の記事でも少し触れたが、一緒に働く同僚たちとは、悪い意味で運命共同体のような関係だったと振り返る。


また、仕事内容自体は決して嫌ではなかったこともあり、さっさと辞めるという選択ができなかった。

今ならわかる。おかしいと思った時点で、さっさと辞めるが正解だったと。
あの頃の自分に伝えたい。「何を気兼ねしている?今すぐ辞めたまえ」と。

私が働く上で大事にしている2項目

これまで様々な雇用形態・業種・職種を漂流してきた。

そんな中でたどり着いたのは、「自身の健康が一番」「自分で自分を守る」ということだ。
肉体的にも精神的にも疲弊し尽くしたら、もとの状態に戻るまで長い時間を要する。心身の健康を維持できる労働であることが、もっとも大事だと思う。

私自身、退職の意思を3ヶ月前に伝え、どうにか辞めることができたが、最後のほうは肉体的にボロボロで、食事がほとんどできず、ウイダーinゼリーみたいなのをやっと食べられる・・といった状態だった。痩せてやつれて頰がこけて目がくぼんで、げっそりしていた。
「あと少しの辛抱だ・・」と思いながら、なんとか最終日まで働いた。つくづくあの時、辞める選択をしてよかったと振り返る。

私が労働(←雇われて働く上での労働)で大事にしているのは、

・心身の健康が守られること
・自分が望む最低限の収入が得られること

この2点が重要かなと考えている。

働く理由は人それぞれ異なると思うが、自分の基準というのを持っていると、行動しやすくなるように思う。
かつての私は、「正社員で働くことが善」と考えていた部分が少なからずあったため、過酷な労働状況でも耐えるべきだと思いがちだった。耐えなければならないと思っていた。

今はまったく違う。
自分の日々の充実は労働以外に見出すことにした。
働きはじめて約18年。ここまで経てきたからこそ、そのように思うようになった。

だから、人によっては仕事こそ生きがいという人もいるだろうし、それはすばらしいことだ。
労働の位置づけは、人それぞれ違っている。
自分の生活にとって「労働」「仕事」をどのように位置付けるか?それさえブレなければいいと思う。

ブラック企業は1日でも早く辞めるべし

とにもかくにも、声を大にして言いたいのは、「ブラック企業は即刻辞めるべし!」ということだ。

私は1年半で脱出した。「1年半も居続けてしまった」と思うと同時に、「1年半で抜けられた」という気持ちもある。
なぜなら、辞めたいと思いながらも働き続けていた数人の同僚たちを残して、私は先に辞めていったからだ。

もし、何年間もブラック企業で疲弊している人がいるのだとしたら、「今すぐ辞める方向へ舵をとれ!」と伝えたい。

そこに留まっていてもどうにもならない。なんにもならないんだよ。
むしろ心身を痛めつけ疲弊させて取り返しがつかなくなる恐れがある。
ブラック企業は変わらない。ずっとずっとブラックのままなんだ。社員という名の奴隷から搾取するという考えの経営者がいなくならない限り。

そこで消耗して疲弊し続けるのは得策ではない。経営者を満たすために犠牲になる必要はどこにもない。
あんたらの奴隷じゃない。意思を持った人間なんだ。このような会社との関係を早々に断ち切り、リセットして新たな道を踏み出すことが一番だ。

他にいくらでも働き口はある。方法はある。そうなんだよ。他にいくらでも選択肢はある。生き延びる術はある。そこを辞めてしまったら終わりなんていう場所は、この世にどこにもない。考えて考えて考えれば、おのずと答えは出る。

他者に気兼ねするな。しがらみを断ち切れ。思考停止から目を覚ませ。自分自身の健康(=命)を守れ!ってことだ。

社会・労働問題

Posted by しがらみん