セミリタイアに必要な資金に正解はない
セミリタイアしたいと思ったとき、まっさきに考えるのが、セミリタイア資金ってどのくらい必要なのだろう?ってことだ。
貯金1000万だと少ないか? 2000万でも足りないか? 3000万でも安心できないか? もっともっともっとないとできないのか?
上記のようなことをほとんどの人は考えると思う。ご多分にもれず私も考えた。
でも、それってあんまり意味のないことだと思い至った。
というのは、人それぞれ持ってるカードが違うからだ。誰にでも当てはめられる最適な貯金額(資金)などあるはずがない。
年齢、独身か既婚か、子供がいるかいないか、一人暮らしか実家か、賃貸か持ち家か、セミリタイアの目的は何か・・等々、人それぞれ属性・境遇や考え方、暮らしぶりが違うのだから、セミリタイアに必要な資金だって人それぞれ違う。
誰かにとっては十分な資金額だったとして、また別の誰かにとっては不十分というのは大いにあることだ。
私の場合、一般的にセミリタイアするには少ない貯金額ということになると思う。
大学を卒業してから20年以上経つが、無職期間がポツポツあるので、ずっと休まず20年以上働き続けてきたわけではない。また、都内で一人暮らしをしていた10年間は家賃がキツくて思うように貯金できなかった。
実家に戻ってきたあたりから、毎月手取りの3分の2程度を貯められるようになり、貯金が増えていった。といっても、派遣で収入が低いので、ゆるやかに少しずつ地道に貯まってきたという感じだ。
やはり実家に戻ったことで家賃がなくなったことが大きかった。一応家に生活費として毎月3万円を入れているが、家賃などを含めた一人暮らしの維持費と比べれば、かなり負担が軽くなった。
3万円はちょっと微妙な金額だが、非正規で低収入ということもあり、3万円しか入れてなかった(今後も3万円は継続する予定だ)
また、お金のかかる趣味(旅行とかグルメとか美容とか)もなく、人づきあいがほぼないので交際費もなく、家でひとりであれこれしてるだけで十分満足できる性格だったのも、順調に貯金できた理由かもしれない。
あと、コロナの影響も大きかったんじゃないかな。お金を使う機会というのが極端に減った気がする。
以前の記事で、セミリタイアしたい理由について書いた↓
この記事で挙げた4つの理由のほかに、「思ってたよりも貯金がたまってた」ということも、セミリタイアしたいと思った理由のひとつかもしれない。数年前に思い描いていたよりも早いペースで貯金が増えた実感がある。
あれ? ひょっとしてセミリタイアできるかも?って思った。
とはいえ、世間的には低資金セミリタイアの部類に入ってしまう貯金額だ。
私の場合、セミリタイア後もある程度は働くつもりなので、今の貯金を減らさない生活を続けられれば、セミリタイアも不可能ではないかも?と考えた。
もう働きたくない、労働の負担を減らしたい、人間から遠ざかりたい、やりたいことをやりたい・・様々な思いが渦を巻いて、セミリタイアという魔物に取り憑かれたみたいに、夜な夜な電卓を叩いたりするようになった。
(なんだか怖い・・。セミリタイアってちょっと宗教みたいな怖さもある。冷静さが必要だ・・)
案ずるより産むが易し。とりあえずセミリタイアにチャレンジしてみようと思った。幸か不幸か無職になったことだし。
道すがら不都合なことがあれば、その都度調整していけばいい。金銭的に厳しくなったら、また週5日フルタイム労働に戻ればいいだけの話だ。
なんとかなるって気持ちでやってみたい。