あっという間に大みそか&読んだ本

ブログの更新が滞ったまま大晦日になっちまった。

今年を振り返ると、病気と新しい仕事という2点に尽きる。今年は大学病院にかなりの回数(30回くらいか?)通院を続け、現在のところ病状はかなり落ち着きつつあるが、また夏が近づいてくるにつれ尋常じゃないレベルで悪化してくるはずなので、そのことを考えるだけで憂鬱だ。憂鬱というか絶望だ。一生付き合っていかなけりゃならないと思うと、この先耐えられるんかなあ?自信がない。

新しい派遣先で働きはじめて1年近く経つ。

以前の記事でも書いたが、たびたび「やってらんねえ、辞めてやる!!!」と荒ぶることがあるけど、年末に振り返って思うのは、「しばらくは現状維持でいこう」ってことだ。

辞めたとしてまた新しい仕事を探すのが億劫だ。40過ぎて新しい職場に適応することがさらに大変に感じるようになった。一から謎の社内ルールやら仕事やら覚えて人間関係を築いていかなけりゃいけない。むちゃくちゃ疲れる。様々な職場を漂流してきて何度もやってきたことだが、年をとるにつれ適応能力が鈍くなってきている。

それから、働いていることで気持ちを紛らわせているっている側面がある。とりあえずは働いていることで、もっと先の闇から目を背けていられるっていうのかな?正気を保つための労働という感じかな?

本当に無理っていう限界点に到達したら、自分の場合あっさり辞めると思うので、まだそこまでいってないようだ。ストレスや不満はあるけど、しばらくは様子見だ。

それに3ヶ月契約の有期派遣だし、派遣先都合で契約終了になる場合だってある。派遣切りは昨年経験済みだよ。ほどほどにやることにする。

ともかく病気が悪化してから未来が変わってしまったな・・。できないことが増えた。来年どうなるんかなあ・・。ある日突然症状消えてなくならないかなあ・・?

読んだ本の感想とか書きたいと思ってたのに、全然更新できないまま年末になっちゃったな。

イ・ミンギョン著「脱コルセット 到来した想像」すごくよかった。脱コルについての記事を書きたかったんだけど、かなり解釈が難しい部分があったり、脱コルの概念を自分なりに咀嚼して文章にするのが今ちょっと気力ないな・・って感じだ。

育児や家事で女性に比重が偏るとか、男女の賃金格差とか、フェミニズム的に数多の社会問題が溢れているが、もっと深い根源的な不均衡、権力勾配に目を向けようとするとき、脱コルセットが示す可能性に震えるよ。

ただ脱コルは「男女の賃金格差の解消」みたいに、女性ならすぐさま賛同できるような内容ではないかもしれない。そのあたりも文章にするのが難しくて、また後日あたらめて気力が戻ってきたら記事を書くかもしれない。

桐野夏生著「燕は戻ってこない」もよかった。

代理出産(代理母)がテーマということで、かなり興味を持って読んだ。もともとフェミニズムを知っていく過程で、代理出産の問題は非常に気になっていた。グイグイ引き込まれてあっという間に読了した。

この本もちゃんと感想を書きたかったんだけど気力なくて、読んでからけっこう時間が経ってしまった・・。私は代理出産に反対の立場なのだけど、なぜそう思うのか?ってことをちゃんと書きたかった。けど気力がなかった。

やっぱり自分に余裕がないとき、なかなか落ち着いて腰を据えて考えることができない。思考の波にダイブすることができない。

昨年に引き続き、今年も病気と労働に振り回された1年だった。来年は今より少しでもよくなるといい。

希望っていう大きな肉の塊があったとして、薄く薄くスライスされて削られていくのだけど、その枚数がどんどん多くなっていく。希望の肉の塊がどんどん小さくなっていく。薄くスライスされた希望たちはどこへ消えたのよ?

誰かの腹の中?それとも自然に溶けて消えたのかね?

考える日々,フェミニズム

Posted by しがらみん