私たちはいつだって、わかりあえやしないってことだけをわかりあう
わたくしは、しがらみん。アラフォーおひとりさま薄給派遣社員だ。
さて、そもそも私がなぜブログをはじめようと思ったかは、以前、こちらの記事で書いた通りだ。
より具体的な理由としては、現在の派遣メンバーたちとの人間関係の悩みが出発点だったと思い返す。
派遣メンバーたちと常に群れて行動しなければならない苦痛や、ランチタイムのしがらみ・・そういったことに日々鬱々と悩んでいた頃、通勤電車の中で、google様に「ランチ 職場 抜けたい」などというワードで解決策をおたずねするも、私が望む答えはそこにはなかった。よくある一般的なランチタイムについての型通りの文言ばかりだった。
職場環境は人それぞれで、自分のようなケースに当てはまる人の言葉などを探し出すことはできなかった。そうだよ、解決策は自分で見つけるしかない。結局、あれやこれや悩みながら、派遣メンバーとの距離を少しずつとっていき、どうにか今日まで続けてきたという状況だ。
だからこそ、派遣メンバーたちとの同調圧力に満ちた特殊な関係性を、書きたいと思った。職場での人間関係に悩まない人はいないといえるくらい、仕事の悩みって、ほぼ人間関係だと感じる。
ただ、程度の差があるだけ。許容範囲を超えた人間関係は、パワハラ・セクハラ・いじめ・・といった言葉に置き換えられる。
私の悩んで考えたことが、また別の悩んでいる誰かの参考に少しでもなればいい、という気持ちがあったので、以下の記事を書いた。
あとは、自分と同じ「40歳前後のアラフォーで派遣社員」という階層でありながら、まったく違う生き方・価値観である派遣メンバーたちに対する疑問が尽きない毎日だったので、それらを書いてみたかった。
私は彼女たちをほとんど理解できなかった。彼女たちも私に対してそうだと思う。そして、おそらくこのままお互い理解することができないまま、私は契約終了して現在の派遣先を去るのだろう。
同じ「アラフォー派遣社員」という身分で、独身というスペックまで一緒であっても、理解し合えるわけではない、価値観が近いわけでもない、これまでの労働の日々の苦労話を分かち合えるわけでもない・・というのを身をもって経験した。
こういうとき、いつでも私の脳裏をかすめるのは、フリッパーズギター。
“分かりあえやしないってことだけを分かりあうのさ"
↑すべての言葉はさよなら。大好きだった。
私がもっとも影響を受けたミュージシャンはフリッパーズギター。中2の夏に、はじめて彼らの音楽を知り、私の人生変わったと思う。それくらいの衝撃、一大事件。フリッパーズを聴いていなければ今の自分じゃない!それほどまでに原点。彼らを上回るような衝撃・感動にはこの先出会えないだろう。それくらい、圧倒的にすばらしかった。大好きだった!
そう、フリッパーズの歌詞のように、私たちは、わかりあえやしないってことだけを、わかりあうのだろうね?
やはり派遣社員として同じ派遣先で勤続15年ほど働き続けている彼女たちと、様々な雇用形態で様々な職場を転々とし続けている私のような人間とでは、わかりあえるはずもなかったんだろう。
つくづく、立場や属性が同じだからといって、理解しあえるわけではない、親しくなれるわけでもない。ずっとずっと遠い惑星の人たちみたいだって、いつもいつも彼女たちのことをそう思ってる。
まあ、彼女たちとの関係だけではないよ。おそらく、いつも大前提として、誰とだってわかりあえやしないってことだけをわかりあうんだ。
それでも、「ひょっとしたら、もしかしたら・・」と、どこかで希望や光明を探してる。そうだよ、ずっとずっとそうだった。
分かり合えないってことを前提として、諦めながら、それでも諦めないんだろう?
きっとこれからもずっとずっとそうだと思う。「次はきっと、この先にはひょっとして・・」と。その繰り返しの円環の中だ。
だから、たぶん自分は生きていけるのだと思う。いつも最後には、希望しかないよ私は。走って躓いて走って転んで、ぜ〜んぶ越えた先には、そう、やっぱり希望しかない。