理想のおばあさん・田村セツコさんのイラスト・ファッションが素敵だ
年齢的には「おばあさん」。でも、おばあさんだなんて、そんな言葉で彼女たちを呼ぶことにはどうも違和感を感じる・・、私にとってそんな高齢の女性たちが何人もいる。
草間彌生、篠田桃紅、堀文子、フジコヘミング、黒田夏子・・そして田村セツコ。
そう!田村セツコさんについて書きたい。
田村セツコさんのイラストとの出会い『おちゃめなふたご』シリーズ
私の子供の頃の愛読書に『おちゃめなふたご』シリーズがあったのだが、その挿絵を描いていたのが田村セツコさんだった。
このシリーズは大好きで、ブライトンという作者なのだが、他にも『はりきりダレル』『おてんばエリザベス』などといった作品もあり、愛読していた。ブライトンの少女モノは今の自分の根幹を作ったかもしれない。
特に、『おちゃめなふたご』は田村セツコさんの挿絵とあいまって、その世界観に、よりのめり込むことができた。
↑不朽の名作。現在のバージョン。
自分が読んでた当時のとは、ちょっと装丁が違う(正直、自分が読んでた頃のバージョンのほうがいい気がするな・・)
私はねじまがった子ミラベルが好きだったんだよ。なんか自分を投影してたのかもしれないな。
棚の奥のほうに今もしまってあるけど、また読み返したいなあ。今どんな風に感じるのだろう?
田村セツコさんの個性的なファッション
さて、そんな田村セツコさんのファッションは、なかなか刺激的だ。
三つ編みのつけ毛がついたベレー帽。
こうもり傘をアレンジしたスカート・・。
創意工夫に満ちた個性的なファッションなのだ。
そして、なによりすごいのは、そういった服装が、とても似合っている。
まさに永遠の少女といえるだろう。
すばらしい!
80歳という年齢が信じがたいほど、少女だと思う。
独自の世界観に彩られた風貌、イラスト、すべてにおいて魅力的だ。
憧れの高齢女性・田村セツコさん
先日、池袋東武の美術画廊にて、田村セツコさんの絵画展をやっていたので、みてきた。勝手に水彩のイメージがあったが、展示されていた作品は、ほぼ油彩だった。油彩であの世界観を描くなんてすごすぎるぜ。
楽しく自由に生き生きと暮らしている田村セツコさんのような先人たちのおかげで、年をとることも悪くはないと感じたりする。
まだまだいるなあ。理想の高齢女性たち。
カッコイイな。
こういうひとたちの存在が、今の私に勇気とエネルギーを与えてくれると思うんだ。