仕事が一番できるのは誰だ?【アラフォー派遣社員】

2019年1月26日

わたくしは、しがらみん。アラフォーおひとりさま薄給派遣社員だ。

さて、働いていると必ずぶち当たる「仕事ができる・できない」問題。
度々書いているように、私はこれまで様々な職場を漂流してきた。よって、新しい職場で働くたびに、前任者からの引き継ぎや、先輩に当たる人から仕事を教えてもらう、という経験をかなりしてきているほうだと思う。

仕事を教えてもらう側は、ジャッジされる側だ。だから緊張するし、とても気を遣う。「新しく入った人、仕事できねえ〜!」と言われないように、早く仕事を覚えるため努力する。真摯に向き合いメモをとり、教えを乞うわけだ。
と、当時に、教えてくれる人間の力量をはかっているんだぜ。僭越ながら。

現在の派遣先を例にとってみる。
派遣社員が4名で密接に仕事を共有しながら進めていく業務であったため、私は、毎日、私以外の3名からローテーションで仕事を教わった。

1日目→島根さん(仮名)
2日目→武蔵野さん(仮名)
3日目→青森さん(仮名)

↑このローテーションが日々繰り返され、1日ごとに教わる相手が変わった。

そこで気づいたのは、同じことを教えてくれているのだが、教え方・業務の進め方・手順がそれぞれ微妙に違うってことだ。
まあ、当たり前っちゃ当たり前だ。
私は、3名それぞれのやり方の中で、このやり方が自分にはわかりやすいなというのを融合させて、自分なりの最適な方法を探すことにした。

そして、彼女たちから教えてもらう中で、「一番仕事ができるのはだ〜れだ!」って考えたとき、それは青森さんだと思った。

そう、勤続15年の島根さんや武蔵野さんではなく、もっとも仕事ができる人間は、青森さんだ。
おそらく間違いない。
青森さんも勤続8年だから、ベテランの域ではある。が、それを差し引いても、教え方が最もわかりやすく、業務の深い部分まで瞬時に理解して実行できるのは、青森さんだ。

もちろん、勤続15年の島根さんや武蔵野さんも、仕事ができる人たちだとは思う。でも、それは、15年同じ業務をやり続けているという繰り返しの中で当然身につくべきものであって、真の意味での「仕事ができる」とはちと趣が異なるように私は感じた。

その点、青森さんは、イレギュラーなことが起きたとき、瞬時に問題の根源を理解して、こうしたらいいという解決策を導き出せる人だ。
島根さんと武蔵野さんは、いつも2人で問題を分かち合い、ちょっとしたことでもすぐ相談し合うが、青森さんは、わりと1人で判断し、サクっと処理しているように感じた。

そうなんだよ、青森さんは、本来なら、群れずにひとりで立つことのできる人間なはずだ。そしてまた、そんな青森さんだからこそ、歪んだ強固な絆で結ばれた島根さん・武蔵野さん2人と、長年うまく関係を築いてこられたのだと思う。

じゃあ、なぜそんな能力高めな青森さんが、あえて過剰に群れ続けているのか?

青森さんは、度々「みんなと一緒がいい」「ランチを1人で食べるなんて無理」「外食も1人ではできない」といった発言をして、”1人行動が苦手”アピールをしてきた。
だから、私は働きはじめた当初は、「そうかあ、青森さんは皆と一緒がいいタイプかあ・・」と思ったものだが、約3年間一緒に働いてみて、彼女の真意は実際は少し異なるのではないかと想像している。
実は、これに関しては、私なりに3年間考え続けてきて、ほぼ答えは出ている。
ただ、それについては詳しく書かないでおく。

以前の記事でも記したように、あまり書きすぎるのはよくないだろう。

ひとつ言えるのは、「誰にでも事情がある」ってことだ。それに尽きる。
働く上で、誰しも優先順位というものがあり、そのために何かを我慢したり犠牲にしてる場合があるってことだ。青森さんは、彼女にとっての優先順位1位を守るために、あえて群れてるってことだ。そういうことなんだと思う。

※蛇足だが・・
派遣メンバー4名の関係性について書いた複数の記事を読んでくださった方の中には、「では、(仕事ができて1人で立てるであろう)青森さんと距離を縮めて、派遣メンバー間に漂う悪しき同調圧力を打破するといった選択肢はなかったのか?」と思った方がいるかもしれない。

それは残念ながら難しかった。なぜなら、青森さんは、仕事や気遣いができて人当たりもよく一見優しい人なのだが・・価値観・考え方がかなり偏っており、許容できない種類の差別的な思想の持ち主だった。

一緒にランチタイムを過ごしていたときの何気ない会話の中で、幾度となく感じた排他的で自己責任論者で差別的な言動の数々・・。
彼女と距離を縮めたいなどと思うはずがなかった。一定の距離を保ったまま、業務に支障がない程度に付き合うのが無難な相手だ。

派遣社員,しがらみの人間関係

Posted by しがらみん