案外悪くない・コールセンターの思い出その1

2018年4月21日

わたくしは、しがらみん。アラフォーおひとりさま薄給派遣社員である。これまで様々な職場を漂流してきたことは、以前の記事で記した通りだ。

大手企業から個人商店まで、それはもうさまざまな場所で働いてきた。そして、様々な職種を経験してきた。

そのうちのひとつ、コールセンターでの思い出について、書いてみたいと思う。

コールセンターのイメージ

コールセンターというと、どのようなイメージを持つだろうか?

私は、とてもダークなイメージを持っていた。ストレスフルで疲弊した職場という印象。コールセンターだけはやりたくないとすら思っていた。

だが実際働いてみると、想像していたものとは異なっていた。

私がコールセンターのコミュニケーターとして働いたのは、約3年。30代中盤の頃だ。

電話応対のスタッフのことをオペレーターと呼ぶのが一般的かもしれないのだが、私の居た職場では、コミュニケーターと呼んでいたので、以下そのように記す。

コールセンターで働きはじめた理由

私はコールセンターだけはやりたくない!とすら思っていた。それなのに、なぜ働きはじめたのか?

ブラック企業で正社員として働き、心身ともに疲弊し、やっとの思いで辞めたとき、「あ、これからは正社員とかもういいや」という境地に辿り着いた、というのがある。

それまでは、正社員になって安定したいという気持ちが少なからずあったのだが、2つの会社で正社員として働き、人間らしい日々を送れなかった経験から、もう仕事にやりがいなんて見出さない、体調を崩してしまったら元も子もない、余暇で自分の好きなことができるような働き方にシフトしよう、という気持ちになった。

以前の記事に、もう少し詳しく経緯が書いてあるので、併読して頂けると幸いだ。

また、この本を読んだことで、今まで凝り固まっていた考え方が溶けていき、パアアアッと視界が開けた気がした。

「やりがいのある仕事」という幻想・・

森博嗣はS&Mシリーズが好きで学生時代よく読んでいたのだが、最近は、孤独についてとか生き方についてとかの新書いっぱい出してるなあ。どれも読んだあと、ほほう!と思う。勇気づけられる。森博嗣独特の視点に唸る。

コールセンターは案外悪くない?

次は何しよう?と求人を探していたとき、以前、期間限定の派遣で一緒に働いてた人が、「コールセンターけっこう面白いよ!」と言っていたことを思い出した。彼女がすごく楽しそうにコールセンターでの出来事を話してくれたこともあって、「コールセンターって実は案外悪くないかも?」と思ったのだった。

コールセンターの求人は多かったのだが、その中で、いいなと思う求人に応募した。カレンダー通り土日祝に休みたいという希望はなく、むしろ、平日に休みたいほうだったので、シフト制で不定期な休日も特に気にならなかった。

ちょうど実家に戻った頃で、都心の職場へ通うには月2万ほど定期代がかかってしまうのだが、直雇用の契約社員だったので、交通費が支給され、有給の他にも少ないながら休暇などもあり、まあまあ整った労働環境だったと思う。

なにより、直近で働いていたブラック企業では、定時で帰れることは一切なく、毎日サービス残業だったのだが、コールセンターでは、定時で帰れたし、休日もきちんととることができた。もちろん有給もつかえた。

おそらくブラック企業での労働環境があまりに劣悪だったため、いわゆる普通の労働環境が自分にとってはかなりいいもののように思えたのかもしれない。今振り返ると。

そういうこともあって、コールセンターの労働環境は、それほど悪くないと思えた。

ひとくちにコールセンターといっても規模や内容など千差万別である。
コールセンター業務、怒号を浴びせるお客様からの電話、そこで働くおもしろおかしい人たち、コールセンターのいいところ・・

長くなりそうなので、その2で書いていこうと思う。
その2はこちら↓

コールセンター

Posted by しがらみん