働き方改革・完璧すぎるひとたち
現在の派遣先はホワイト企業である。以前の記事でも書いたが、私は今まで様々な職場を漂流してきた。
あたまに「超」がつくホワイト企業
独自のこれまでの職場体験データを集積するに、現在の派遣先は「超ホワイト企業」と言っても過言ではないだろう。
うん。黄ばみなんて一切ないの。洗い立ての白さなんてもんじゃないの。ヨゴレをね、落とす必要ないくらいのね、ホワイトなんだお!(←誰!?)
ま、派遣社員の私は、ただそこで働いてるだけで、そこの社員でもなんでもないわけで、薄給で低所得者の非正規社員であることにはなんらかわりがない。
正社員の皆さまは、給与水準が高く、ボーナスは年3回支給され、ナイル川か!?と思わず口にしたくなるような長い長い休暇三昧であり、当然定時で退社するのである。
正社員と非正規社員の対比がすごい。もう光と影。そう、君は光、僕は影。オスカルとアンドレ。
世の中に〜、こんなあ、めぐまれたひとたちがあ、存在していたとはね!
こんなところで正社員として働いていたら、ブラック企業だの時間外労働だの過労死だの過労自殺だの・・「え?どこの国の話?」って感じなんでしょうなあ。対岸の火事なんでしょうなあ。
働き方改革・絵に描いたようなスケジュール
働き方改革が叫ばれている昨今、派遣先でも、「仕事もプライベートもいきいき♪」といったような内容のレポートがたびたび配信される。皆さん、定時退社後に習い事に通ったりなど、とても充実した日々を送っているようだ。そんな中、つい先日なかなか衝撃のレポートをみた。
am4:30 | 起床 息子と娘のお弁当作り。家族全員(妻とこどもたちと自分)の朝ごはん作り |
am5:30 | アイロンがけ。なんちゃらというメーカーのアイロンにはまってます♪ |
am6:00 | 毎朝ジムに通い筋トレ |
am8:00 | Podcastで英会話レッスンを流しながら、出社 |
え、なになになに〜〜!?!?
なんか・・こわくないか?
いや、私のこれ読んだ最初の感想、「なんか、こわくね?」だったよ。
これは、男性の正社員のかたのレポートです(※もちろん一部改変している。こんなようなニュアンスのレポートだ)
絵に描いたような完璧すぎる生活ぶりに、思わず吹いた。非の打ち所がない。
4時半起床って。夜は何時に寝てんだろう・・。
食事を作るのは、妻ではなく夫。そこらへんも現在の風潮を反映していて心憎い。さらにアイロンがけまでするとな?
レポートには、お弁当や朝ごはんの写真も添えられていたのだが、それらがいちいち美味しそうなのだった。いや、このひと、本当に料理好きなんだなっていうのが感じられた。
世の中には、自然に(?)こんなこと毎日やってるひとがいるんですね!?
ちなみに個人的にはアイロンはティファールがよい。ティファールはキッチン用品のイメージが強いが、実はアイロンが最強。
ティファールのアイロンは、スチームがとにかくすごい。旧モデルを使ってるので、そろそろ新しいのがほしいなあ。コードレスよりコードあるほうがオススメ。そっちのほうがパワーある。
余白という名の無駄な時間はないのか?
とにかくもう、完璧すぎる生活ぶりに恐怖すら覚える。
こんなに朝つめこんだら、会社では爆睡必至じゃないですか。でも、きっとこの男性社員のひとは寝たりしないんでしょうね。
なんもしてないのに寝る私のようなこたぁ、ないんでしょうね・・。
残念ながら、業務上まったく接点ないエリアの方なので、直接どのようなかたなのか存じ上げないが、とにかくすごいとしかいいようがない。
そして・・すごい!と思う一方で・・
あー、なんだか疲れるだろうなあ。息詰まるなあ。こんなん無理だわあ・・って心の底から思った。
まあ、ご本人は当然そんな風に思っていないだろうし、無理せずやっていることなんだと思う。きっと心から充実した毎日なんだろうけど。私のような人間には無理だな。
やっぱさ、日常には余白が必要だと思うんだ。余白という名の無駄な時間がさ。完璧すぎるスケジュールのひとたちにはそれがないよね。無駄を愛さなきゃいけないと思うんだ、うん。なんつって。
無駄な時間を楽しめよ
いや、時間を上手につかって様々なことをこなし、充実した日々を過ごしているひとたちを、心からすごいと思う。敬服する。
そんなひとたちが、充実した戦場のような日々を送る輪の外側で、私はただ彼らを見つめるだけ。自分は決してその輪の中へは入ることはないのさ。
その外側で、無駄な時間をひたすら楽しむのさ。こういう生き方もあるぜ?