【前派遣先をクビになって2年】私は一生Nマークのスニーカーを履けない

今の派遣先で働きはじめてから、1年半ほど経とうとしている。

一方的にクビ宣告された前派遣先は1年で終了、その一つ前の派遣先では組織変更による契約終了で、1年半ほどで終わってしまった。

ここ数年、会社都合で契約終了になっていて、1年半以上同じ派遣先で働き続けられなかったが、今の派遣先で1年半の壁を越えられそうだ。

とはいえ、何があるかわからない。いつどうなるかわからないのが派遣って働き方だ。

会社都合で3年待たずに終わるかもしれないし、自分の都合で終わるかもしれない。まったくわからないが、とりあえずは2年を目指して続けてみたい。

前派遣先を理不尽な理由でクビになってから2年ほど経つわけだが、今もときどき正社員Aの残像がチラつく。以前よりも頻度は減ったけど、やっぱり死ぬまで忘れることはないと思う。

「もう正社員Aについて書かないようにしたい」と以前の記事で書いたけど、今の気持ちをありのままに綴ってみたくなった。

正社員Aのことを思い出すとき、主に2つの感情が交錯する。

ひとつめは、強い強い怒り。

ふたつめは、哀れみ。

彼女のことを思い出すときは、胸が圧迫されるような憤りで拳を強く握っている。それくらいの強烈な怒り。

そして身体に怒りが巡り切って充満すると、そのあとに訪れるのは、”哀れみ”の感情だ。

自身を脅かす存在を消していくことでしか自分を保てない正社員Aという人物は、とても悲しい。

おそらく正社員A本人自身、気づいていないだろう?

きっと死ぬまで気づかないだろう。おそらく私だけじゃなくてたくさんの人が彼女に傷つけられて去っていったはずだ。たくさんの消えない傷を他者へ与え続ける正社員Aという人間。

自身の無策、能力不足を顧みようとは決してせず、属人的なポジションを頑なに守るために、自分にとって不都合な人間を排除していく。

きっと正社員Aは、おそらくだけど・・自分自身を優秀な人間だと勘違いしている。

哀れみだ。

しかし、やっぱりおかしいのは、こういう正社員Aのような人物の言うことを鵜呑みにする管理者だ。いや、ちゃんとした企業だったら正社員Aこそ粛清対象なのだがなあ・・。なぜ野放しになっているのか。

この派遣先っていうのが、ここ20年くらいで急速に成長した業界では大手と言える企業だったのだけど、一般的な視点で大企業か?といったら微妙なところだ。

ベンチャーで急成長したため、なんだか組織体制がすごくいびつだなとは感じていた。とにかく正社員・派遣社員共に入れ替わりがやたら激しくて、この会社、なんかヘンって疑問は常につきまとっていた。

たまたま水が合えば長く続くけど、そうじゃない場合は正社員でも辞めていくし、一癖も二癖もあるような人たちが長く居座ってるような、おかしなところだった。

正社員Aも、社内での立ち回りは長けていたのかもしれない。そういう能力は高かったのかもしれない。どこの会社でも、能力不足なのに出世する人っているけど、やっぱり風をよむのがうまいのかもなあ。あと、他者に取り入ったり、媚を売ったりするのがうまい。そういう意味では、正社員Aの能力を認める。彼女なりの生存戦略なのだろう。

まあ、そういうことで、クビになって2年くらい経つけど、まだ怒りの炎に包まれるし自分の中で決して風化しない。

正社員Aは、いつも同じ靴を履いていて、某スポーツメーカーのスニーカーだった。

今歩くのが趣味になって、そのメーカーのウォーキングシューズすごく評判がいいのに、あのデカデカとしたNってマークを見るたびに正社員Aの顔がよぎってしまい、私は一生このNマークのスニーカーを履くことができないと思う。

すごく評判がいいNマークのスポーツメーカーのウォーキングシューズが履けないのは残念だけど、これを履いてしまうと正社員Aが自分の足にまとわりついているみたいで正気でいられるはずがない。

街中でも、Nマークのスニーカーを履いてる人は多くいて、彼ら彼女らの足元が目に入るたびに、正社員Aの姿が脳裏にチラつく。

このNマークのスポーツメーカーにはなんの罪もないのに、私にとっては正社員Aを想起させる記号となってしまった。

せっかく歩くという趣味を楽しみはじめたところなのに、そこでも私の邪魔してくんのかよー!!!!!!

正社員A、許すまじ。

そんなグチャグチャな感情を成仏させるために、きっと1年後、2年後、3年後には、これらの感情が薄らいでいることを願って、今の正直な気持ちを、ここに記録しておく。

街中でNマークのスニーカーを見かけても、正社員Aを思い出さない日がいつかくるのだろうか。

派遣社員,失業・無職

Posted by しがらみん