恵まれた労働環境でも辞めていくひとたち

2018年5月28日

わたくしは、しがらみん。アラフォーおひとりさま薄給派遣社員だ。

現在の派遣先で働きはじめて、2年数ヶ月ほどだが、その間、様々な人が辞めていくのを見てきた。

別チームの派遣社員の方たちは何人も辞めていっているし、正社員でも辞めていく人がけっこういるのには驚いた。

というのは、以前も書いたように、現在の派遣先はホワイト企業であって、正直、こんなに待遇のいい職場を、正社員なのに辞めていってしまうとはなぜに!?と感じてしまうのだ。

↑いかなるホワイトぶりなのかは、こちらに書いたので併せて読んでいただけると幸いだ。

派遣社員ならば、外側からではわからないチーム内の人間関係や、業務に対する不満などあるのかもしれないし、そもそも派遣先の社員でもなんでもないのであるし、派遣社員はどうしたって派遣社員でしかないのだから、別の場所へ行くという選択肢は十分理解できる。

正社員のように手厚い福利厚生もなく、有期・低賃金で働く派遣社員ならなおさらだ。

水が合わなけりゃ辞める。それで正解だと思う。

私自身も、同じチームの派遣メンバーとの関係性に悩み、続けるか否か悩み続けていたことは、以前の記事でも書いた通りだ。

が、正社員で恵まれまくっていても辞めていく人たちがけっこういるのは、意外だった。
正社員の人が辞めていく際の挨拶を何度か聞いたが、最近辞めていった、いかにもバリキャリといった風情の40代後半くらいの女性社員のスピーチが印象に残ってる。

その方は、それまで別業種の会社をいくつか経験してきて、今の職場がすごく恵まれているということを実感していると言っていた。「これが普通と思ってはいけない」とも。辞めていくのは、さらなるキャリアアップを目指して、もっと自分のやりたいことに注力するため、とのことだった。

その挨拶を聞いていて、いやあ、すごいなあ!と心から思った。
薄給派遣社員の身分からすると、こんな超ホワイト企業の正社員だったら順風満帆で不満とか何もないだろ?とか若干意地悪いことすら考えてしまうのだけど、そういった環境に甘んじず、もっと上を目指していくという姿勢が、さすがだなあと。

結局は、個体差だなと思う。ついつい世代や身分で相手を知る前に勝手に分断させてしまう。でも、それはよくないね。

私は、ロスジェネ・就職氷河期世代であるゆえに、どうもバブル世代が苦手であり、話していて違和感を感じることがよくあるのだけど、思い返せば、そういう人たちばかりではなかったな。

今までの職場を振り返ってみるに、バブル世代でも、深く物事を考えていて信頼できると思える方々は確実にいたし、同世代でも、軽薄で品性のない人たちもそれなりにいたし、ゆとり世代でも、すごく気が利いて仕事できるなあ!って人たちもたくさんいたように思う。

最終的には、個人の資質によるところが大きいと感じる。

相手を知る際に、その人がどんな仕事をどんな立場でしていてどんな時代を過ごしてきたのか?というのは、一定の判断材料にはなるけれど、そればかりにとらわれていると、大事な何かを見落としてしまうような気がする。

ついつい、相手を知る前から勝手に想像して決めつけてしまったりするのは、よくないところだね。

生き方・働き方

Posted by しがらみん