『ひとりで生きる』に勇気づけられる

わたくしは、しがらみん。アラフォーおひとりさま薄給派遣社員だ。

子どもの頃から現在までを振り返ってみるに、私は、マイノリティ側の人間であったように思う。
様々なエピソードの積み重ねなのだが、どことなく自分は少数派の人間だと感じていた。

恥ずかしながら、私は、30歳前後で、ようやく世の中の暗黙のルール、仕組みを理解したというほど、いわゆる”まっとうな生き方”について、無頓着であった。様々な職場を漂流する中で、自分の感覚が、世間一般とかなりかけ離れている?ということを、ようやく認識したのだった。

世間一般がよしとするレールに乗り、実際それで幸福である人たちはたくさんいるに違いない。世間が認め、自らも幸福だと感じるなら、それはそれでいいのではないかと思う。

それでも、私は、その”世間が認める幸福”とやらを自ら進んで求めることはできなかった。いわゆる大多数の人が、当たり前に手に入れる”世間が認める幸福”といったものを、自分は手に入れられるような人間ではないという思いもあった。

そんなんであるから、おそらく自分はひとりで生きるのだろうと、子どもの頃から漠然と考えていた。
そしたら、案の定、現在に至るまで私はひとりであった。

現在、御年99歳であらせられる日本画家・堀文子氏の言葉の数々を味わえる。あまりに孤高で凛としているその様は、高潔すぎて、私のような若輩者にはまだまだ辿り着けない境地であるだろう。
そして、日々己と向き合う姿に、感服する。いくつもの言葉に勇気づけられた。
ひとりで生きることへの圧倒的な覚悟。自由は命懸けだという、年齢を重ねてもなお、新しい感動を探して日々挑み続ける姿は、胸を打つ。

いつも、誰かの言葉は誰かを変える力があると思う。それを知りたいから、本を読むんだろうなあ。

おひとりさま

Posted by しがらみん