なぜ職場のあの人は挨拶を返さないのか?

2018年6月21日

わたくしは、しがらみん。アラフォー派遣社員だ。

さて、前回、挨拶について私の思うところを書いた。

職場の作法・挨拶はするに越したことはない

職場の作法・嫌いな相手にこそ挨拶を欠かさない

もう少し挨拶について書きたいことがあった。
「こちらから挨拶をしたにもかかわらず、挨拶を返さないひと」問題だ。

なぜ職場のあの人は、挨拶を返さないのか?

今まで、様々な職場を漂流してきたが、「こちらから挨拶をしても返してこない人」は幾人かいたように思う。
挨拶はしない、でも、業務上まったく問題なく普通に接してくる、みたいな人が。
謎だ。なんなんだ一体。ただ、そういう人っていうのは、一律誰に対しても挨拶していないイメージだ。ある意味「挨拶しない」という行為の上では、平等と言える。

このタイプの人は、「挨拶」という行為そのものが苦手であって、コミュニケーションが不得手な人なのだろうと思われる。
(低コミュ力の自分が言うのもアレだが・・)
もしくは、「挨拶はしない」という主義・信条なのかもしれん。わからんけど。

こういったタイプの場合は、まあ、それほど気にならない。仕事をしていく中で、そういう人なんだなと納得できたり、なんの意図もない人なんだろうなとわかってくる場合が多いからだ。

私が最も理解できないのは、相手によって挨拶をする・しないを分けている人間。
相手によって挨拶を返したり、返さなかったりする人間。

なぜ挨拶を返さない?

こちらから挨拶したならば、せめて挨拶を返してくれてもいいと思うんだ。
別に相手から挨拶してほしいだなんて思っていない。
こちらからしているにも関わらず、返してこない人間。そして、なぜか別の人間たちには普通に挨拶してる人間。このタイプがもっとも理解不能なんだよなあ。

現在の派遣先で働きはじめてから、朝、よく同じタイミングでフロアで会う正社員がいた。業務上、接点はないのだが、大きなエリアとしては一緒の所属であるし、名前と顔も一致していたので、朝、鉢合わせると、なんの疑問もなく「おはようございます」と挨拶していた。
だが、返事が返ってこない。かなりの頻度で朝会うので、その度に「おはようございます」と言ってみるのだが、一度たりとも返ってこない。

そんなある日・・

そんな日々が続いていたのだが、ある朝のことだ。
あ、いつもの挨拶返さない正社員いるわーと思いながらも、いつも通り「おはようございます」と挨拶してみたら、なぜかその日は小声で「おはようございます」と挨拶を返してきた!

おお、ようやく返してきたかあ!

待ちくたびれたぜ!

と思ったのも束の間・・

後日、また朝遭遇したので、「おはようございます」と挨拶してみたが、返ってこねえー!

前回はなんだったんだ!?と。
ひょっとしたら、前回は私の後ろに誰かいて、その人に対しての挨拶だったか!?
(よくあるよなあ、自分に対して声掛けてくれてると思ったら、近くにいる別の知人に対してだった・・みたいなことが)

そして、決定的な瞬間が。偶然、その場を通った人に対して、その正社員が、普通に「おはようございます」と挨拶をしているのを目の当たりにした。

なんだよ。普通に挨拶できてんじゃねーかよ。

ということは、私には「挨拶しない」と決めて、挨拶しなくてもいい相手としてやり過ごしてたってわけだな、と。

「挨拶はするに越したことはない」が信条ではあるが・・

かつての自分だったら、それでも挨拶し続けたと思う。前回の記事でも書いた通り、私は、「挨拶はするに越したことはない」という考えだからだ。

だが、なんだか今回はそういう気力が沸かなかった。
「どうせ」という言葉は好きじゃないが、あえて使う。
どうせ、私は派遣社員。所詮、派遣社員。しかも、3年経てばポイっとお払い箱の調整弁でしかない。

とするならば、嫌な気持ちになってまで、わざわざこの正社員に挨拶を続ける必要あるか?と思えてきた。
若い頃の自分だったら、おそらく挨拶し続けたろう。年をとったってことなのかもしれない。
中年で非正規の現在、「どうせ派遣社員だし」という卑屈な気持ちが少しもないといったら嘘になる。

その正社員に対するこれまでの不快な気持ちが一気に溢れて、自分の中で、「あ、もうコイツに挨拶すんのや〜めた!」となった。

私の信条には反するのだが・・。

それ以来、朝、鉢合わせても挨拶するのをやめた。自分の信条に反した行動に、最初は気が引けたが、次第にどうでもよくなってきた。

そのうち、フロアの引越しがあり、その正社員の姿を見かけることはほぼなくなって、朝、挨拶する機会自体がなくなった。

なんとなく、自分としては後味が悪いエピソードではある。

自分の感情に従え!時には例外を作ってもいい

でも、打っても響かない相手に、神経すり減らすのもどうかと思い、少し考えを変えてみた。例外があってもいいかなと。
どうしようもない相手は、どうしようもない相手と認識して、放っておくのがいい。

もし、その正社員と業務上関わりがあるというのなら挨拶し続けたと思うが、大きな所属が同じなだけで、仕事上接点はない。
また、派遣社員という雇用形態である自分は、近い将来、この職場から去っていくことが決まっているということもあった。

なぜその正社員が、私が挨拶をしても返さない理由は、今でもわからない。自分だったら、知らない相手から挨拶されたとしても、挨拶は返すなあ。

一応、顔を知っている相手から挨拶されても返さないというのは、一体なんなんだろう!?
それとも、派遣社員(正社員以外)は無視するという考えの人なのだろうか。

見た目が嫌いとか、わけもなく嫌いとか、そういうたぐいのことか!?(だとしたら、どうしようもないけども・・)

その正社員の真意はわからないが、どんな理由にせよ、挨拶をしてきた相手に返さない人間は、問題があるように思う。その人の品性を疑う。

なあ、驚くだろう?挨拶を返してこない、たったそれだけで、この正社員は、自分の評価を落としちゃってる。本人そのことに気づいてないと思うけどなあ。

まあ、派遣社員からどう思われたところで自分は痛くも痒くもない、なんの実害もないから無視して当然っていう考えなのかもしれない。

かなり後味の悪いエピソードだった。

「挨拶はするに越したことはない」とあたらめて感じた一方で、時には例外を作ってもいい、いくら挨拶しても返してこない相手は放っておけ、無理して挨拶し続けなくてもいいと思った。

時には、理性ではなく感情を優先してもいいだろう。

「なぜ職場のあの人は挨拶を返さないのか?」は、「わからない」というのが結論だ。そう、わかんなかった、不明だった、いろいろ考えてみたけども。ただ、損得勘定して挨拶を使い分ける人間がいる、ということは紛れもない事実だ。

職場・労働

Posted by しがらみん