この一週間ずっと考え続けていた ・環境と遺伝子について

2018年6月29日

もうずっと前から、「こんなところで何やってんだろう」という感覚に支配される瞬間がある。
子どもの頃からずっとそうだったかもしれない。
これは誰かの壮大な夢の中の出来事に違いない、と。

自分のことをまるで他人事みたいに俯瞰している瞬間というのが、度々おとずれる。
イメージとして脳内に突如あらわれる。幻燈機で映し出されるみたいに。
そうだな・・30歳前後くらいがその感覚・イメージを頻繁に体感した時期で、現在は以前に比べると少なくなった。

それでも、時折それはやってくる。
うまくいえないが、シーンとした暗闇の中で、光の粒子がチラチラと降ってくるような光景で、圧倒的な静寂に包まれるんだ。

それがやってくると、仕事とかお金とか明日のこととか、どうでもいいように思えてきて、なんだか妙な虚無感、悲しみというか、ゾっとするような気持ち?にとらわれる。
数日で、また普段の感覚に戻るのだけど・・。もうなにもかもどうでもいいやって思う瞬間がある。

先週の日曜日、福岡で起きた有名ブロガー刺殺事件のことを、ずっとずっと考えていた。もう、この一週間はずっとそのことを考えていた。

というのも、この有名ブロガーのブログを、私は読んだことがあった。だから、亡くなった人のハンドルネームをネットニュースで知ったとき、目を疑った。
熱心な読者だったわけでもなく、ほんの数回読んだことのある程度だったのだが、事件の概要を詳しく知っていけばいくほど、苦しくなった。辛かった。とんでもないことが起きたと思った。
秋葉原の事件を思い出した。ネオ麦茶を思い出した。

この一週間は、ずっと事件について考えていた。そして、ひとりの人間の死を悼んだ。あまりに衝撃的な事件であって、私の中でなかなか整理がついていない。Hagexさん、きっとこれからいろんな展望を考えていたんだろう、やりたいこともあれこれあったろう。ただただ無念だと思う。また、犯人が高学歴のほぼひきこもりロスジェネ世代だというのが気になる点だ。

ロスジェネ世代は、この先ずっと救われないのか?このまま見捨てられるしかない世代なのか?
一部の勝ち組をのぞいたロスジェネ世代の大半(もちろん自分も含まれている)は、死んでいくのを甘んじて受け入れるしかないのだろうか?

すべては、環境と遺伝子と思える。これについては、いつかちゃんと書きたいと思ってる。すべては環境と遺伝子だということについて。大きな視点で考えていくと、犯罪者は社会が作る、という側面が少なからずあることについて。

考える日々

Posted by しがらみん