【もう電車通勤には戻れない】電車通勤→徒歩通勤になって感じたこと

セミリタイアすると嘯きながら、週5日フルタイム労働に戻って早1年以上経過した。

結局フルタイム労働に戻ってしまったわけだけど、ひとつだけこれまでと大きく変化したことがある。

それは、人生初の徒歩通勤になったことだ。

働きはじめて20年以上、一人暮らしの10年間も実家に戻ってきてからも、ずっと電車通勤だった。

都内で一人暮らしをしていたときもけっこう遠い職場に通っていたこともあったし、実家に戻ってからは通勤往復3時間がデフォルトの日々だった。

今回の職場で、人生初の徒歩通勤になり、片道15分ほどになった。往復に割く時間は30分程度だろうか。ちょっと歩く速度が遅いともうちょっとかかるかな? でも往復で40分とかそれくらいだ。

これまで往復3時間の電車通勤してきた私が、徒歩通勤になって感じたことを綴っていきたい。

むちゃくちゃ体が楽になった

もうね、歴然とむちゃくちゃ体が楽になった。

これまでがハード過ぎた反動もある。都内へ通勤するために往復3時間、満員電車に揺られ座れもせず、身体的な疲労っていうのは非常に大きかった。

電車内でも駅構内でも、職場のビルのエレベーターホール、エレベーターの中でも、常に人ごみにまみれていなければならない苦痛。

朝ようやく自席に辿り着くと、いつも一仕事終えたって気がしていた。仕事で疲れて帰宅するとき、満員電車に揺られながら、電車の窓ガラスに映し出されたヨボヨボの自分の顔にギョッとする。そんな日々。

徒歩通勤になって、自然の移り変わりや街の風景を感じながら、自分のペースで歩いて職場まで行けるようになって、本当に本当に体が楽になった。

ストレスが激減した

電車通勤しているときは、身体的な疲労はもちろんのこと、精神的な疲労がものすごく大きかった。

満員電車の中では、多かれ少なかれ苛立つ出来事が起こる。他者のマナー違反的な行為、他者と体が触れ合うストレス・・あげていけばキリがない。

また、しょっちゅう電車遅延、ときに人身事故が起きるとき、もう自分ではどうすることもできない。かなり時間に余裕をもって出勤していたが、人身事故に遭遇すると運転見合わせになり、運転再開まで1、2時間ほど待つことになる。運転再開しても電車は鮨詰め状態で各駅停車に変更になりノロノロ運転・・。もう絶対間に合わない。

すごくストレスだった。不可抗力のストレス。

でも、徒歩通勤なら、電車遅延や人身事故は発生しない。

天候に左右されることはあるけど、雨の日などは少し早く家を出て自分が歩きさえすれば職場に到着する。

自分でコントロールできる割合が増えたことで、ストレスが激減した。

また、電車通勤時に電車内や駅で日々感じていた他者への憤りを、徒歩通勤だと感じなくなったことで、心が穏やかになった気がする。

電車通勤しているがゆえに出会う図々しい人々、利己的な人々、頭おかしいんじゃないか?っていう人々、そういった種類の人たちに遭遇しなくなったことは私にとってとても大きかった。

時間にゆとりを持てるようになった

よ〜く考えると、通勤時間だけで毎日3時間って、異常だ。

でも、都内へ通勤していると決してめずらしいことでもない。往復3時間はまあまあ長いほうだと思うが、私と同じくらいの時間をかけて通勤している人に出会うこともけっこうあった。

でも、あらためて考えるに、おかしいよなあ。

1日24時間しかないのに、睡眠で7、8時間、労働で8時間+休憩1時間。で、通勤3時間。

時間にゆとりがない。

でも、徒歩通勤になって、通勤時間が大幅に減ったことで、時間にゆとりを持てるようになった。

現職場は残業がけっこうあるのだけど、それでも都内で働いていたときより早く帰宅できる。

歩いて帰れる距離に自宅があるという安心感もある。災害などが発生したときなど、帰宅困難者になる可能性が低い。

もう電車通勤には戻れないかもしれない

徒歩通勤になって1年以上経った今の気持ちを綴ってみたが、よかったことのほうが多い。

もちろん電車通勤で都内に通うメリットもあるが、40代後半の今の自分にとっては徒歩通勤になって本当によかったと思っている。

派遣なので今の職場は最長3年で終わる予定だ。次、どのように働くかは未定だけど、もう都内へ往復3時間かけて通勤するのは無理かもしれないと思った。

一度徒歩通勤を味わってしまうと、もう過酷な満員電車での往復3時間通勤には戻れそうにない。

地元で働くことについては、当時悩みに悩んだが、1年以上経って、その選択は悪いことばかりではなかったと実感している。

働く場所を都内→地元に変えたことは、セミリタイアへのステップとして、かなりよい選択だったと思う。少しずつセミリタイアに近づいていく感じだ。

以前書いた記事も読んでいただけると幸いだ。