誰しもグラデーションの中を生きている
前任者からの地獄の引き継ぎ、派遣会社営業の重大ミスによるトラブルなど、かなりの前途多難ぶりでスタートした新派遣先だが、前任者も去っていき、ようやく落ち着いてきたかな?といった具合だ。
とはいえ、新しい環境でイレギュラーな状況に陥った心労はかなり大きかったようで、体調がすぐれない。思った以上に、むちゃくちゃ疲弊しているみたいなんだ。
とにかく、疲れた・・。
前回の記事で、前任者はグレーゾーンの人間なのでは?ということについて書いた。
実を言うと、私自身、自分のことをグレーな人間なのではないか、境界線の人間なのではないかと、少なからず悩んできた。
というのは、これまでの半生で、「どうも生きづらいなあ」とか、「何か自分はおかしいのではないか」「周りと違うのではないか」というようなことを、子供の頃から考え続け、私の悩みの源泉だったからだ。
それは大人になった今でも続いていて、ことあるごとに考え続けている。
だから、今回、”自分自身をグレーかもしれないと疑う自分”から見ても、確実にグレーゾーンと思われる人物と相対して、様々な想いが駆け巡った。
少なくとも私は、前任者のような態度を誰に対してもとることはない。私と前任者はまた別の種類のグレーか?とも思えたりもした。
誰しも、グラデーションの中を生きていて、自分は完全に白と胸を張って言えてしまう人など存在しないのでは?と思える。
むしろ、まったく疑うことなく自分を白と言えてしまう人間ほど、あやういとすら感じる。
昨今は、何でも病名をつけたがる。かつてはそういったひとたちでも社会の中で居場所を見つけて生きてこられた。
でも、現在は、あまりに狭量な世の中で、ちょっとでもおかしな要素があると、その人を病気と決めつけ排除したり貶めたり嘲笑したりする傾向がある。
とてもセンシティブな問題だと思うので、私自身考えがうまくまとまっていない。
とにかくいろんなことがあってどうしようもなく疲れた。何もかもがいやになる瞬間ってのがあった。まだ新派遣先で1ヶ月弱ほどしか経っておらず、緊張で慣れない日々がしばらく続くだろう。
あー、疲れる。どうしようもなく疲れる。そして、何もかもがいやになる。あと3年くらいでフルタイム労働から足を洗うことを目標にして、粛々とやっていくしかない。