過剰供給の女 ・派遣先の女王様その3

私の身近にいる過剰供給の女、正社員の山梨さん。

「過剰供給の女・派遣先の女王様その3」最終回。
はじまりはじまり〜。

過剰供給の女 ・派遣先の女王様その1はこちら
過剰供給の女 ・派遣先の女王様その2はこちら

過剰にモノを与え続ける理由はなんだ?

なぜ山梨さんはそこまで過剰にモノを与え続けるのか?
日々、私は考え続けていた。

すると、ある答えに辿り着いた。
それは、彼女はモノで他者の心を支配する人間だということだ。
つまり、裏返せば、モノを過剰に供給し続けなければ、信頼や共感を得られないから、ということにもなる。
自身の至らなさ・わがままぶりを、モノを与えることでカバーする。
過剰にモノを与え続けられた私たちは、彼女の言葉に反論できない。
正社員と派遣社員という力関係が前提にあり、私たちは服従するしかない。
何か納得いかないことがあっても、「いつもいろいろ貰ってるしなあ・・」という思いが脳裏をかすめる。
表面上は、山梨さんを全肯定し、絶対服従する。

正直、異常な光景であるが、15年の長きに渡って山梨さんとの関係を築いてきた派遣メンバー・島根さんや武蔵野さんは、それに気づかない。
いや?気づいているのかもしれない。
すべて承知した上で、彼女のわがままや傲慢さを受け入れ、持ち上げ続けているのかもしれない。
とても歪んだ関係性だと思った。
そういった歪んだ状況が、私たち派遣メンバー同士の関係性にも波及していることは間違いない。

とにかく、この職場おかしいぞ!?
今まで、さまざまな職場を漂流してきた私だが、こんな女同士の関係がこじれた職場ははじめてだ・・。

面従腹背でいく!

振り返ると、まだ働きはじめて間もない頃、山梨さんとふたりっきりになったとき、唐突に話されたことがある。
同じチームの別の正社員・Mさんとの関係がよくないことを延々と聞かされた。
一方的にMさんのことを悪く言う山梨さんに対して、「?」と思った。
なぜ働きはじめたばかりで状況が掴めていない私に対して、他者の悪口を吹き込んできた?
その時点で、わたし的には、このひとアウト!である。
Mさんがどんな人間かは、私自身が彼女を見て判断することであって、山梨さんにとやかく言われることではない。
まあ、そういった正社員同士の対立構造があるということだけはわかった。
山梨さんとしては、早々に、私を味方側につけたいという思いがあったのだろう。

もう、とにかく、なんじゃこりゃあああ!な職場である。

そんな状況にストレスを感じながらも、それなりになんとかやってきた。
あと1年だ。
とにかくこの派遣先は、3年まっとうして契約満了で去ることになるのだから。
その思いでどうにか続けている。

あなたの周りにもいないだろうか?
与え続けることで他者を支配しようとするひとたちが・・。
でも、大丈夫だ。
そういうときは、表面上は適当にやっていればいいさ。
面従腹背だよ。
そう、
いつだって、魂は平等。

しがらみの人間関係

Posted by しがらみん