「あなたにも原因があったんじゃないの?」って言葉には一切耳を貸さないことにした

前回の記事で、またしても仕事を失ったことについて書いた。

これを読んだ人の中には、「それってしがらみんさんにも原因があったんじゃないの?」「他人のせいばかりにしないで、もっと内省的になったほうがいい」「正社員Aがしがらみんさんを嫌うようになった理由を考えてみたら?」などといった感想を抱いた人もいるかもしれない。

確かに、私が書いた文章は私側からみた事実でしかない。当然私をクビにした正社員A側の言い分があることも重々承知している。

でも、それでもだ。この件について「あなたにも問題がある」「あなたにも原因がなかったか考えてみて?」といった言葉には、一切耳を貸さないと決めた。

理不尽にクビになってから、毎日毎日苦しい。私が悪かったんだろうか?と思い悩んだ日もあった。サブリミナルのように残像のように、日々の風景に正社員Aの言動や姿、顔などが浮かんでは消えていき、毎日毎日それが続いている。一連の出来事について考えない日はない。

あのときのあの言動がよくなかったのか?

自分では仕事をちゃんとしていると思っていたが、実は私は無能でダメ人間だったのだろうか?

この1年間で起きた出来事を毎日毎日反芻しては、私が悪かったのか?という思いに苛まれた。苦しかったし、今もずっと苦しい。胸がズキズキと痛い。

そんなときに浴びる「あなたにも原因があったんじゃない?」という言葉は凶器だ。ナイフだ。さらに私を追い込む。立ち直れないかもしれないって予感がした。

人間不信になった。派遣営業から契約終了の電話をもらった日、正社員Aは新しい仕事を私に教えた。もう切ることが決まっていたのに、なぜそんなことをしたのだろう?

日々何かしら新しい業務について説明されるので、まさか契約終了になるなんて思いもしなかった。心底人間が怖くなった。

派遣営業から契約終了を伝えられた日、複数の派遣会社のサイトで求人を検索したところ、5つの派遣会社で私の後任ポジションの求人を見つけた。私が確認できただけで5件なので、ひょっとしたらまだ他の派遣会社でも募集をかけていたかもしれない。

もう私は用済みで、新しい人を入れるんだなって思った。怒りのような悲しみのような形容し難い感情でいっぱいだった。私は部品か?使えない部品は取り替えて、新しいのを発注しましょうってか?

それで、あらためて考える。私にも原因があったのか?ということについて、だ。

よくいじめを受けた人に対して「いじめられる側にも原因がある」と言う人たちがいる。果たしてそうだろうか?

もしいじめたくなるような要因があったとして、その人をいじめていいのだろうか?原因や理由があればいじめていいのか?

違う。いじめはどう考えたっていじめた側の人間が悪い。

それでも被害者側は自責する。自分が悪かったんじゃないか?と苦しむ。それで時には死を選ぶ人もいる。いじめた側はいつだって笑って楽しく陽の当たる道の真ん中を歩いていく。誰かを追い込んだり苦しめたりしたことなどすっかり忘れて、そんな存在がいたことすら覚えていないんだ。

いじめの加害者がいじめをしたことを悔いて自殺したことなんてあるか?ないだろ?聞いたことなんかない。そういうことなんだよ。

パワハラして部下を自殺に追い込んだ上司はその後自殺したか?しないよね。のうのうと生きちゃってるよ。加害者はいつだってノーダメージなんだ。

今回の契約終了について、「自分に原因があったんじゃないか?」という考えに囚われてしまうと、もう立ち直れなくなると思った。

ただ、一方的に納得できない理由で契約終了になったという事実だけは揺らがない。これがすべてだ。

誰が何と言おうと、私は「私にも原因があったかもしれない」などと思わないと決めた。自分を責めるのをやめた。なんとか倒れずに立っていられるように、今の自分を立て直すために。

きっと今日も正社員Aは何のダメージも受けず、作り物の笑顔を振りまいて仕事をしていることだろう。まるでいじめの加害者のようだ。いじめる側の人間って、いつだって無傷だ。権力(未成年のいじめなら法律)に守られてぬくぬく生きていく。他者を追い込んで傷つけて、その行為自体をあっという間に忘れる。

あらためて、これまでの正社員Aの言動を振り返ってみて、広義な意味でパワハラに該当するんじゃないか?とすら感じている。暴言や暴力といったわかりやすいパワハラではなく、ジリジリ時間をかけて追い詰めるような・・そんな種類のものだ(だから、確固たる証拠がなく告発しづらい)

たぶん死ぬまで正社員Aの記憶に苦しむと思う。なかなか払拭できないかもしれない。今は考えない日はないけど、おそらく少しずつ時間の経過とともに思い出す頻度は落ちていくだろう。

それでもきっと死ぬまで今回の出来事はことあるごとに思い出すに違いない。それくらい私にとって大きなダメージのあることだった。

こうやってブログに書いて気持ちを整理することで、少しずつ前へ進める気もしている。書きたいことが溢れている。

派遣社員,失業・無職

Posted by しがらみん